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予選決勝で無失点勝利。選手権で活躍の岡山学芸館GK平塚仁は「一切隙を見せない守備」を構築し、インハイでも勝つ

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岡山学芸館高のU-17日本高校選抜GK平塚仁(3年=MIOびわこ滋賀U-15出身)はより隙のない守備を構築して全国へ

[6.11 インターハイ岡山県予選決勝 岡山学芸館高 2-0 作陽学園高 美作ラグビー・サッカー場]

 宿敵・作陽学園高との決勝を無失点で勝利。岡山学芸館高のU-17日本高校選抜GK平塚仁(3年=MIOびわこ滋賀U-15出身)は守備面について、「最終的にシュートを打たれる局面の粘りとかは新チーム当初より出てきていると思います」と評価した一方、全く満足していなかった。

「まだまだ隙だらけだと思うので、決定機を作られた場面もありましたし、目に見えていないところに行っていないだけでポジショニングが悪かったりするというのは後ろから見ていても感じています。良い守備をすることが良い攻撃が生まれてくると思うので、突き詰めていかないといけない。自分が中心となって選手を動かしていかないといけないと思っています」

 この日の平塚はフィードがやや乱れるシーンもあったが、終始安定感の高いプレー。クロス、シュートを確実にキャッチし、相手に連続攻撃をさせなかった。初の日本一に輝いた選手権では國學院久我山高FW塩貝健人や神村学園高FW福田師王という高校年代を代表するストライカーのPKをストップ。高精度のキックや安定感十分のキャッチング含めて評価を高めたGKは、選手権優秀選手やU-17日本高校選抜に選ばれ、注目GKとして最終学年を迎えている。

「(U-17日本高校選抜の活動など)周りの選手よりはチームとして自分が一番良い経験をさせてもらっているので、もっと引っ張っていかないといけないとインターハイも挑んだんですけれども、シンドい時に自分も含めて声を出せていないと思っていて、(主将の田口)裕真がシンドい時に声を出してくれていたと思います」

 以前に比べ、チームにとってプラスになる声を出せるようになったことを実感。「凄く重圧を感じました」というインターハイ予選を突破したことも自信になった。だが、「良い経験」をさせてもらった自分が、よりチームを引っ張る存在にならなければならないと考えている。

 選手権同様、インターハイでも勝ち上がることが目標だ。「35分(ハーフ)という短い時間の中で絶対に先制点が大事になってくると思うので、立ち上がりの部分から一切隙を見せない守備を心がけていかないと、あっという間に、あっさりやられてしまうと思う。時間はまだあるので、もっと突き詰めて行って、守備の部分からやっていかないといけない。インターハイでも活躍できるように」。強固だった先輩たち以上の堅守を構築し、夏の全国大会でも活躍する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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