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目標はインハイ2連覇。優勝旗返還の前橋育英GK雨野颯真主将「持って帰るのが自分たちの仕事」

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U-17日本代表GK雨野颯真主将(3年=FC杉野Jrユース出身、右)がインターハイ開会式で優勝旗を返還

「(優勝旗を)返したんですけれども、持って帰るのが自分たちの仕事だと思うので、満足せず、しっかりとこの大会に臨めたら良いかなと思います」

 28日、前橋育英高(群馬)のU-17日本代表GK雨野颯真主将(3年=FC杉野Jrユース出身)が、令和5年度全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」男子サッカー競技の開会式で優勝旗を返還。この優勝旗を再び手にして群馬へ戻ることを誓った。

 雨野は1年前の前回大会、決勝で1対1をストップして1-0で勝利するなど、5試合1失点で13年ぶりの日本一に貢献。今回、唯一連覇の権利を持つチームの主将としてインターハイに戻ってきた。

「去年は本当に3年生の代で取ったので、自分たちの代はまだまだタイトルを手にしていないので、やっぱり自分たちの代で取りたいというのがありますし、2連覇は(どの高校も)最近全然できていないというところがあるので、ここで自分たちが2連覇を達成したい」。2連覇を達成すれば、14、15年の東福岡高(福岡)以来の快挙。注目GKは本気でその目標に挑戦し、今大会の主役になる意気込みだ。

「去年は自分としても良い感じで終われたので良かったけれど、あれがたまたまだと思われるかもしれないですし、自分の本当の実力じゃないと思われることもあると思うので。(成長させてきたキックの部分を含めて)本当に自分が今年の主役としてやろうと思っています」

 チームは前橋育英らしいパスワークを表現するなど夏へ向けて着実に状態を上げてきている。インターハイ前のプレミアリーグEASTでは青森山田高に競り負けるなど3連敗。それでも、切り替えて、課題意識を持ちながら準備してきた。自信は、ある。

 雨野はU-17日本高校選抜候補合宿で一緒だった岡山学芸館高(岡山)MF田口裕真主将(3年)と開会式で会話。開会式に出席したライバルたちから打倒・育英の雰囲気も感じたという。「自分たちはそういうチャレンジャー精神を忘れずにやれたらいいと思います」。初戦は中国大会優勝校・立正大淞南高(島根)と選手権準優勝校・東山高(京都)の勝者と激突。厳しいブロックに入ったが、挑戦者精神で勝ち続けて目標を達成する。 

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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