UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は19日、各地でグループリーグ第1節2日目を行い、2シーズンぶりの欧州制覇を目指すバルセロナ(スペイン)はホームでスパルタク・モスクワ(ロシア)と対戦した。前半14分に先制しながら一時は逆転されるなど思わぬ苦戦を強いられたバルセロナだったが、1-2の状況から後半26分、35分とFWリオネル・メッシが連続ゴールを決め、3-2の逆転勝利を飾った。

　アクシデントからのスタートだった。前半7分、CKのチャンスでDFジェラール・ピケがシュートを打った際にDFと交錯し、左足首を負傷。そのままプレーを続けたが、同12分にMFアレクサンドル・ソングとの交代を余儀なくされた。それでも前半14分、MFシャビのパスを受けたFWテージョが左サイドから中に切れ込み、右足を一閃。ミドルシュートをゴール右隅に流し込み、バルセロナが先制に成功した。

　ところが、リードする時間も長くは続かなかった。スパルタク・モスクワは前半29分、スルーパスから右サイドを抜け出したFWアリがグラウンダーのクロスを入れると、DFダニエウ・アウベスがまさかのオウンゴール。試合は1-1の振り出しに戻った。

　バルセロナはボール支配率を高め、チャンスをつくっていくが、2点目を決め切れない。前半37分、シャビの浮き球のパスに反応したMFセスクのヘディングシュートはゴール上へ。後半13分の決定機も、メッシのシュートはGKの好セーブに阻まれた。

　すると直後の後半14分、スパルタク・モスクワはカウンターからMFマクギーディーのパスを受けたMFロメロがPA内右に抜け出し、DFアドリアーノをかわして右足でシュート。ゴール左へ流し込み、2-1と逆転に成功した。

　まさかの展開となったバルセロナは猛反撃に出る。後半19分にはダニエウ・アウベスに代えてFWアレクシス・サンチェスを投入。そして同26分、左サイドのゴールライン際をドリブル突破したテージョのマイナスの折り返しにメッシが左足ダイレクトで合わせ、2-2の同点に追いついた。

　後半29分にはテージョに代えてFWダビド・ビジャを投入し、さらなる攻勢に出るバルセロナは執念で試合をひっくり返す。後半35分、アレクシス・サンチェスの左クロスからメッシがヘディングシュートを叩き込み、3-2。思わぬ苦戦を強いられたバルセロナだったが、最後はエースの2得点で逆転勝利をおさめ、白星発進となった。

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