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[CL]苦戦を認めるモウリーニョ「11人対5万11人だった」

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 完璧なスタートを切った。9日に行われたUEFAチャンピオンズリーグの準々決勝セカンドレグのガラタサライ(トルコ)戦で、レアル・マドリー(スペイン)は開始早々にFWクリスティアーノ・ロナウドがゴールを決め、準決勝進出を確かなモノにしたかと思われた。ところが、後半に入ってC・ロナウドが決定機を逃した直後に流れは一変する。かつてモウリーニョの下でプレーしたMFウェズレイ・スナイデルやFWディディエ・ドログバにゴールを決められ、1-3と2点のビハインドを追う苦しい展開となった。

「ハーフタイムの0-1で終わらせるべき試合だった」というポルトガル人監督は、クラブの公式HPでガラタサライを称えた。「試合の一時は準決勝進出の可能性がどちらにもあった。このパッションとエモーションと共にプレーをすれば、11人対50,011人の対決となる。サッカーはすべてのことが可能で、ボールをキープすることができなくなり、彼らは得点を決め勢いを手に入れた。だが、3-1とチームは更に苦しい状況に追い込まれたが、落ち着いていた。ディ・マリアに代えアルビオルを入れたことでそれまであったスペースを埋めることが出来た。それからは試合をコントロールすることが出来ていたし、マドリーは準決勝進出が相応しかった。そしてガラタサライは勝者に相応しかった。素晴らしい選手、監督、信じられないほど偉大なサポーターと共にビッグクラブの誇りに相応しいパフォーマンスで試合を終えた」と、総括した。

 かつて、自身の下でプレーしていた2人には、特別な想いがあったとモウリーニョは語っている。「もし、マドリーが得点を許すとしたら、ドログバ、スナイデルに得点をして欲しい。スナイデルにとって大事なものだっただろうし、ドログバはドログバであり、サッカーのために死ぬ気ですべてを捧げる。彼のゴールはファンタスティックだったが、オフサイドのゴールは、バランがすごく機転の利いたプレーをし、ラインを1つ押し上げた。4-1になっていたら、より苦しいものだったはず」と語っている。

 同時刻に行われた試合では、同じスペインのマラガがドルトムント(ドイツ)にアウェーで2-3で敗れたが、彼らも称賛に値するとモウリーニョは語っている。

「マラガの試合は見ていないが、すべての賞賛の声は彼らに相応しい。CLでファンタスティックなシーズンを過ごしたし、あともう少しで準決勝進出を決めていた。自分のイメージだが、イスタンブール、ドルトムントは同じような雰囲気があると思う。11人ではなく、50,011人と対戦するようなもの。最後まで死力を尽くすし、イスタンブール、ドルトムントは数少ないサッカーをする上で最高な環境を持つ場所。CBサンターナの得点は彼らにとって信じられない劇的なものだったはずだし、自分達の試合で言えば4対1となり、最後ドラマティックな展開となったはずだ。これがCLであり、残りのベスト8が同じような熱狂的なものになり、人々を楽しませるものになることを望んでいる」

 4月12日には、準決勝の組み合わせ抽選が行われる。モウリーニョは言う。「抽選は自分にとっては大きな意味を持つものではない。なぜなら、ドルトムントもしくはバルセロナ、バイエルンと欧州でもトップクラスの3つのチームと対戦する。どこと当たってもビッグゲームだし、全力で挑むべき試合であり、楽しむべき試合だ」と、どこと当たることになっても、世界最高レベルの試合を楽しみたいと語ってる。

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