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CL決勝前哨戦…10人のバイエルンが敵地でドルトムントとドロー

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[5.4 ブンデスリーガ第32節 ドルトムント1-1バイエルン]

 ブンデスリーガは4日、第32節2日目を行い、すでに優勝を決めているバイエルンは敵地で2位ドルトムントと対戦し、1-1で引き分けた。史上初のドイツ決戦となった25日の欧州CL決勝の前哨戦。両チームともに主力を温存した一戦は互いに譲らず、勝ち点1を分け合った。

 ホームのドルトムントは4月30日のレアル・マドリー戦から先発5人を変更。来季のバイエルン移籍が発表されたMFマリオ・ゲッツェは負傷のためベンチ外となり、MFマルコ・ロイス、DFフンメルスらもベンチに座った。一方のバイエルンも1日のバルセロナ戦から先発7人を入れ替えた。FWマンジュキッチ、MFリベリ、MFロッベン、MFシュバインシュタイガー、DFラームがベンチ外。MFトーマス・ミュラー、MFハビ・マルティネスもベンチスタートとなった。

 先制したのはホームのドルトムントだった。前半11分、MFヤクブ・ブラスチコフスキの左クロスに逆サイドから走り込んだDFケビン・グロスクロイツが右足ダイレクトボレー。ベンチ外となったDFピシュチェクに代わって右SBで先発したグロスクロイツの先制点でリードを奪ったが、バイエルンもすぐさま追いつく。同23分、DFラフィーニャのピンポイントの右クロスからFWマリオ・ゴメスがフリーでヘディングシュートを叩き込んだ。

 その後は両守護神がビッグセーブを連発する。ドルトムントは前半31分、FWロベルト・レバンドフスキが抜群の個人技からフィニッシュまで持ち込むが、GKマヌエル・ノイアーが至近距離でセーブ。バイエルンも同44分、ゴメスのシュートがGKロマン・バイデンフェラーの好セーブに阻まれ、前半は1-1で折り返した。

 ドルトムントは後半15分、MFヌリ・サヒンのミドルシュートがPA内でDFジェローム・ボアテングの手に当たり、PKを獲得。ところが、レワンドフスキのキックはノイアーが横っ飛びで弾き出し、勝ち越しゴールとはならなかった。

 徐々に激しさを増す試合は後半19分、ブラスチコフスキの突破に対応したラフィーニャがひじ打ちを見舞い、両チームの選手が入り混じっての小競り合いに発展した。両者に警告が出され、2枚目のイエローカードとなったラフィーニャは退場。両ベンチもヒートアップし、主審がユルゲン・クロップ監督をいさめる場面もあった。

 10人となったバイエルンは直後にゴメスを下げ、MFカンを投入してラフィーニャの穴を埋める。一方のドルトムントは後半26分、MFケールに代えてロイスを投入し、勝ち点3を奪いに行った。バイエルンも同31分、MFクラウディオ・ピサロに代わってミュラーがピッチに入る。終盤は数的優位に立つドルトムントが攻め立てたが、2点目を奪うことはできなかった。

 バイエルンの連勝は14でストップしたが、10人で引き分けに持ち込み、これで23戦負けなし(19勝4分)。一方のドルトムントの連勝も6で止まった。3週間後の決戦を見据え、互いに手の内を隠しながらも勝利を譲らなかった前哨戦。決着の舞台は25日、ロンドンのウェンブリースタジアムだ。


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