レアル・マドリーは17日、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準々決勝第2戦でマンチェスター・シティの本拠地エティハド・スタジアムに乗り込む。カルロ・アンチェロッティ監督の前日会見でのコメントをクラブ公式サイトが伝えた。

　9日にサンティアゴ・ベルナベウで行われた第1戦は、点の取り合いの末に3-3の引き分け。レアルは昨季の準決勝でもシティと激突し、ホームでの第1戦を1-1のドローで終えた。しかし、アウェーで迎えた第2戦は一転して0-4の大敗。2戦合計1-5でベスト4敗退となった。

　レアルにとっては苦い記憶となるが、アンチェロッティ監督は昨季の結果は関係ないことを強調している。

「サッカーは常に選手のものだ。何度も言ってきたことだが、明日も同じだ。ファーストレグで何が起こったか理解したし、とても面白い試合だった。この試合でも、ピッチ上で多くのクオリティーが見られるだろう」

「過去を振り返る必要はない。明日の試合を見据えて、1週間前に起こったことを考慮しながら、どのように試合に臨むかを考えなければならない。我々は競争し、戦い、自信を持たなければならない。90分間、何が起こるか分からない。自分たちには相手に問題を起こすだけのクオリティーがあるという自信がある」

　続けて試合へのアプローチに関して「完璧なパフォーマンスを見せるつもりだ。攻撃と守備をうまくこなし、不必要にボールを失わず、カウンターでうまくプレーし、トランジションをコントロールする。1つの側面だけに集中するのではなく、全てに集中しなければならない」と語り、警戒が必要なFWアーリング・ハーランドについても言及した。

「個人に関して言えば、ハーランドはシティが抱える最も危険な選手の1人だ。初戦であまり出番がなかったのは、ディフェンスのおかげだ。彼は世界最高のセンターフォワードになれるし、常に危険だ」

　また、シティのせいで眠れなくなったことがあるかと聞かれたアンチェロッティ監督は「眠れないことはない。今夜食べ過ぎたら、よく眠れないかもしれない。選手たちには大きな自信を持っている。夜眠れないことはない」と返答し、それは歴代最多14回の優勝を誇るレアルのファンも同じだろうと指摘した。

「レアル・マドリーのファンはリラックスしていると思う。このコンペティションにおけるレアル・マドリーのファンは、最も幸せでなければならない。私たちの環境には自信があるんだ」

　大一番で奇策に打って出るつもりもない。アンチェロッティ監督はジョゼップ・グアルディオラ監督へのサプライズがあるか質問されると、「私たちはお互いのことをよく知っている。彼は安心していい。私は魔法を使うつもりはないよ」と断言した。

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