UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は14日、決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合を行った。スタンフォード・ブリッジではチェルシー(イングランド)対ナポリ(イタリア)の一戦が行われ、チェルシーが延長戦の末、4-1で勝利した。この結果、第1戦を1-3で落としたチェルシーだったが、2戦合計で5-4と逆転。2シーズン連続の準々決勝進出を決めている。

　最初にチャンスを迎えたのはチェルシー。DFブラニスラフ・イバノビッチのロングスローの流れからFWダニエル・スターリッジがシュートを放つがGKのセーブに遭う。一方、第1戦をものにし、その勝利を含め公式戦6連勝中と勢いに乗るナポリも13分、素早いパスでつなぎ、右サイドに展開しチャンス作る。MFクリスティアン・マッジョがゴール前にグラウンダーでクロスを入れ、ファーサイドに走り込んだMFエディンソン・カバーニがスライディングシュートでゴールを狙うも、シュートは枠を外れた。

　そんな中、先制したのはホームのチェルシー。前半28分、左サイドからMFラミレスが右足でシンプルにゴール前にクロスボールを入れる。すると走り込んだFWディディエ・ドログバが付いていたDFサルバトーレ・アロニカを振り切り、ヘディングシュート。チェルシーがあっさり先制に成功した。

　勝ち上がるためには2点差以上の勝利が絶対条件のチェルシーに後半2分、待望の追加点が生まれる。右サイドからのCKをMFフランク・ランパードがゴール前に蹴り入れる。すると相手を振り切りフリーとなったDFジョン・テリーがニアで合わせて、ゴールに流し込んだ。

　しかし直後の後半10分、ナポリが反撃に出る。左サイドからDFアンドレア・ドッセーナがゴール前にクロス。一旦はテリーがクリアするが、ペナルティーエリアやや外で拾ったMFギョクハン・インレルが胸トラップ後、右足シュート。GKペトル・チェフが一歩も反応できないほど見事なゴールを突き刺した。

　またしても2戦合計でリードを奪われたチェルシーだったが、攻勢を強める中で思わぬチャンスが転がり込む。後半29分、左サイドからのCKをDFブラニスラフ・イバノビッチが頭で合わせる。するとDFアンドレア・ドッセーナがエリア内でハンド。チェルシーはPKを得る。このPKをランパードが決めて、チェルシーは2戦合計で全くのイーブンに持ち込んだ。試合は2戦合計180分間では決着が付かず、そのまま延長戦に突入した。

　すると延長前半15分、チェルシーが勝ち越しに成功する。右サイドの深い位置でラミレスが粘ると、ドログバにショートパス。ドログバは切り替えしでDFをかわして、ゴール前にグラウンダークロスを入れる。それを中でフリーで待っていたイバノビッチが右足で豪快に蹴り込んだ。死闘となった一戦はこのまま4-1で終了。2戦合計5-4でチェルシーが準々決勝進出を決めた。

【決勝トーナメント1回戦】
[第2戦]
(3月14日)
チェルシー 4-1 ナポリ
[チ]ディディエ・ドログバ(28分)、ジョン・テリー(47分)、フランク・ランパード(75分)、ブラニスラフ・イバノビッチ(105分)
[ナ]ギョクハン・インレル(55分)
※2戦合計5-4でチェルシーが準々決勝進出

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