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[CL]チェルシーが10人のベンフィカに辛勝。準決勝でバルセロナと対戦

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は、4日に準々決勝第2戦を行い、チェルシー(イングランド)対ベンフィカ(ポルトガル)の一戦が、ロンドンのスタンフォード・ブリッジで行われた。第1戦、敵地で勝利しているチェルシーは、この試合でもゴールが必要な相手を攻めさせ、カウンターから好機をつくる。前半20分にMFフランク・ランパードがPKを決めたチェルシーは、その後もベンフィカに退場者が出たこともあり、終始優位に試合を進めるが、決定力を著しく欠く。一度は同点に追いつかれたが、終了間際にMFラウル・メイレレスが豪快なミドルシュートを決め、2-1で勝利。2戦合計3-1として、準決勝で昨年王者のバルセロナ(スペイン)と戦う権利を手にした。

 チェルシーは27日の第1戦から、DFパウロ・フェレイラ、ラウル・メイレレスに代えて、DFブラニスラフ・イバノビッチ、MFフランク・ランパードを起用した。対するベンフィカは、守備の要であるDFルイゾンを負傷で欠く、苦しい陣容で試合に臨んだ。

 しかし、立ち上がりからボールを支配したのはベンフィカだった。前半4分にMFパブロ・アイマールが立て続けにゴールを狙う。12分にもアイマールはミドルシュートを狙ったが、大きく枠を越えて行った。

 対するチェルシーは、効率的にカウンターからベンフィカ・ゴールを脅かす。11分にはMFフアン・マタからのパスがFWフェルナンド・トーレスに出るが、GKが飛び出してクリア。12分にも第1戦で決勝点を挙げたFWサロモン・カルーのパスからマタが最終ラインを抜けてシュートを決めるが、これはオフサイドの判定。迎えた20分には、DFアシュリー・コールが最終ラインの裏でロングボールを受けようとしたところを、PA内で倒されて、チェルシーがPKを獲得する。これをランパードが決めて、チェルシーが先制した。

 その後も1トップのFWオスカル・カルドソを中心に攻めるベンフィカだったが、なかなかチェルシーの守備ブロック内に入り込めず、遠目からのシュートを打つことが精いっぱいだった。30分にはカルドソのボレーシュートが枠を捉えたが、DFジョン・テリーにブロックされる。さらに同40分には右SBのマキシ・ペレイラが、この試合2枚目のイエローカードを受けて退場になってしまう。

 一人少なくなったベンフィカは、後半3分にもカルドソがシュートを放つが、GKペトル・チェフに防がれる。時間の経過とともに、ようやく数的優位のチェルシーが攻勢に出る。5分にPA内でカルーのシュート性のボールに、ファーサイドでMFラミレスが合わせようとするが届かず。9分にはF・トーレスがシュートを放つが左に外れて行く。その後も、マタとF・トーレスが好連係を見せてベンフィカのゴールに迫るが、追加点を挙げることはできない。同15分にはケガ明けのジョン・テリーを下げたチェルシーだったが、チャンスを生かせずに、徐々に停滞していく。

 逆に10人のベンフィカはリズムをつかむと、後半40分にはCKからMFハビ・ガルシアがフリーでヘディングを叩き込み、1-1の同点に追いつく。なおも10人で攻め続けたベンフィカだが、チェフの牙城を崩せない。波状攻撃を見せたが、逆に後半のロスタイムに、途中出場のラウル・メイレレスに速攻から、ミドルシュートを決められて万事休す。

 結局、第1戦、第2戦ともに勝利したチェルシーが、苦しみながらも9年間で6回目となるベスト4進出を決めた。準決勝でチェルシーはバルセロナと、4月18日に第1戦をホームで行い、4月24日に第2戦を敵地で戦う。


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