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[コマスポ]開幕勝利でスタートダッシュだ

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 第87回関東大学サッカーリーグ戦 2部第1節は7日、青山学院大学緑ヶ丘グラウンドで駒澤大が東海大と対戦する。いよいよ2013年度シーズンが開幕する。1年での1部復帰を目指した昨季、無念の2部4位で、昇格を逃した。今年こそは昇格、優勝を目指さなければならない。そのための大事な初戦、白星発進で勢いに乗ってほしい。

 今季のキャプテンには、MF碓井鉄平(4年=山梨学院高)が就任した。1年時からレギュラーとして活躍してきた碓井がチームを引っ張る。毎試合のように、広い視野と類い稀なるパスセンスでチーム浮沈の鍵を握ってきた。ついに最高学年となり、精神面でも中心的な存在となる。そしてもう一人、副キャプテンFW山本大貴(4年=ルーテル学院高)の活躍が、チームを左右する。山本も碓井同様、進学当初から試合に出続けてきた。しかし、常にチームの核であった碓井とは異なり、満足した結果を残せていないことは事実だろう。山本が爆発し、ゴールを量産していけば、勝ち星を重ねていくことが出来る。好調時の運動量、パンチの効いたシュートは、目を見張るものがあり、それをシーズン通して見せていけるかが、キーポイントだ。

 東海大との開幕戦、この戦いは3月28日の秋田カップ3日目と同じ戦いだ。この日は東海大が2点を先制する展開。駒大にとっては苦しい流れだったが、山本を投入した途端試合の流れが一変。後半だけで5得点を奪い、5-2で逆転勝利を収めた。この時目立ったのは、新加入選手の活躍だ。まずはDF鈴木啓晃(1年=聖隷クリストファー)。右サイドバックでレギュラーを獲得し、スタメン出場を続けている。179cmと上背があり、身長差で劣ることの多い駒大にとっては有用な人材。1年生らしからぬ落ち着いたプレーを見せている。さらにはMFキムデゾン(1年=東京朝鮮高)。キレのあるドリブルとスピードが武器、現在栃木SCで活躍しているMF湯澤洋介(13年卒)をほうふつとさせるプレーで、途中出場から流れを生んでいる。ベンチ入りした際には、どのタイミングで出場するのか楽しみな存在だ。

 一方の東海大。去年は2部9位に終わり、満足のいく結果は得られなかった。今年の目標には「1部復帰」を掲げ、練習に励んでいる。前哨戦となった秋田カップでは5失点を喫したものの、先に2ゴールを奪う試合だった。その反省を踏まえ、調整してくることは間違いない。一番の注目はエースストライカーFW峯勇斗(3年=柏U-18)。昨シーズンは得点王にあと1点と迫る14ゴールをたたき出した、東海大のゴールハンターだ。182cmの身長に加え、ユース譲りのテクニックも揃える万能型フォワード。彼を上手く抑えることが鍵であり、勝利への近道でもある。

 今季を占う大事な初戦。目標に「一部復帰、駒大復活」と掲げた。駒大が復活するには、自分たちのサッカーを体現し、勝利を重ねていくことが必要。碓井を中心としたポゼッションと、山本らの運動量を生かした前線からのプレス、ショートカウンターを狙うことで勝利が見えてくる。駒大は決して2部に落ち着いてしまっていいチームではない。昇格に向けた初戦、まずは1勝してスタートダッシュを決めて欲しい。今年も情熱を持って戦う、赤き戦士たちの挑戦が始まる。

(文・駒大スポーツ  森下和貴)
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