[9.4 関東大学リーグ2部第10節 駒澤大1-2朝鮮大 江戸川陸]

　JR東日本カップ2013第87回関東大学サッカーリーグ戦2部は4日、第10節を行った。2位の駒澤大と7位・朝鮮大との一戦は朝鮮大が2-1で競り勝った。

　朝鮮大は試合開始直後の3分、FW韓勇俊(1年=東京朝鮮高)のアシストから「前期無得点で貢献できていないかなと思っていた。大きな試合で決められてよかった」というMF姜光(2年=東京朝鮮高)が右足で決めて先制する。1年生の技巧派MF高志煌(東京朝鮮高)のドリブルやPAへ鋭く飛び出してくるMF朴利基(3年=大阪朝鮮高)がチャンスをつくり出す。対する駒大はベガルタ仙台入りするFW山本大貴(4年=ルーテル学院高)が不在だったが、FW小牟田洋佑(3年=前橋育英高)が前線で存在感。MF碓井鉄平(4年=山梨学院高)や左SB田中雄一(4年=前橋育英高)の正確なキックから、ボールを収めて鋭い反転からシュートを狙う小牟田やFW柳川剛輝(2年=広島ユース)の機動力を活かしてゴールへ迫った。

　ともにロングボールを多用する中で試合は進行。より前線で個が力を発揮する駒大が36分に碓井の右FKから小牟田が決定的な右足シュートを放つなど朝鮮大ゴールを脅していく。だが朝鮮大はGK李在根(2年=大阪朝鮮高)が再三の好セーブでゴールを死守。またDF李教俊(4年=愛知朝鮮高)やMF任良太(4年=神奈川朝鮮高)が相手の攻撃を次々と跳ね返していく。

　再三クロスや縦パスでPAまでボールを運びながら1点が遠い駒大に対し、朝鮮大は後半17分、高志煌の右FKを朴利基が頭で合わせ、最後はDF安泰永(1年=東京朝鮮高)が頭で2点目のゴール。駒大は後半36分に交代出場のFW吉岡雅和(1年=長崎総合科学大附高)が左足シュートをゴールへねじ込み、さらに吉岡とFWキム・デセン(1年=東京朝鮮高)がサイドからドリブルで仕掛けて局面を打開して同点を目指す。だが、38分に碓井が放った右足FKがわずかにゴール右外へ外れると、終盤はミスもあってPAで堅い相手の好守を破ることができず。2-1のまま試合終了の笛が鳴り響くと、粘り勝った朝鮮大は身体全体で喜びを爆発させていた。

[写真]試合終了の笛とともに朝鮮大イレブンは喜び爆発

(取材・文　吉田太郎)