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[コマスポ]意地の完封!後期リーグ戦初白星

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2013第87回関東大学サッカーリーグ2部・第11節は11日、厚木市荻野運動公園で駒澤大vs法政大戦が行われた。前節後期開幕戦で敗れた駒大。1部復帰へ向けなんとしても勝利が欲しい試合。前半、先制点を奪いたい駒大はロングボールからチャンスを覗うもののなかなかシュートシーンに持ち込めない。決定機も訪れず前半をスコアレスで折り返すと迎えた後半、55分にDF伊藤槙人(3年=浜名高)、57分にはFW小牟田洋佑(3年=前橋育英高)が立て続けにゴールを奪う。その後も攻撃陣が法大ゴールへと襲いかかる。追加点こそ奪えなかったものの、DF陣は法大を完封。見事に快勝で後期リーグ初白星を手に入れた。

 真夏の暑さから一転、時より肌寒さを感じる陽気の中で行われたこの一戦。前半、駒大はロングボールから主導権を握るもなかなかチャンスを掴めない。ロングボールを小牟田が落としサイドへ展開する駒大の形は出来ていた。その落としから右サイドをMF平野篤志(2年=大宮ユース)が再三に駆け上がるも最後のところで精度を欠いてしまう。17分には右サイドを平野が突破し中へ。最後はFW吉岡雅和(1年=長崎総合科学大附高)が触るだけというボールもわずかに捉えきれなかった。対する法大はカウンターから好機を迎えるがディフェンス陣が身体を張ったプレーで阻止。前半終了間際の決定的なピンチもGK野村政孝(4年=日本学園高)を中心に守りきりスコアレスで折り返した。

 後半早々は法大ペース。左サイドを崩されあわやというシーンも作られた。しかし55分、セットプレーからの流れで右サイドからDF田中雄一(4年=前橋育英高)がクロス。上がっていたDF伊藤がヘッドで合わせ、駒大が先取点を挙げた。さらにその2分後、左からのクロスを中でFW吉岡が折り返す。最後反応したのはFW小牟田だった。落ち着いてゴールへ蹴りこみ、わずか2分間で駒大は2点のリードを奪った。それから駒大は優位に試合を運んだ。前線のFW小牟田が競り、セカンドボールを拾い、2列目の吉岡や平野、MF溝口祐真(3年=熊本学院高)らが果敢に法大ゴールへ迫った。前節低調だった守備陣もこの日は奮闘。危険なシーンもあったが、最後のところでしっかり身体を張り、ユニバーシアードを経験したエースFW松本大輝(4年=大津高)にも仕事をさせず、実にリーグ戦5試合振りとなる完封勝利で後期リーグ初白星を挙げた。

 試合後秋田浩一監督は「ディフェンスは一生懸命粘り強くやっていた」とコメント。この日は確かに気迫が垣間見えた。伊藤やDF平尾優頼(3年=市立船橋高)は空中戦で完勝。また、法大の決定力に助けられた面もあったが、最後のところで耐えることが出来ていた。無失点に抑えれば勝ち点を失うことはない。ましてや今期の駒大の総得点は2部リーグトップ。さらに怪我から前期リーグ得点王のFW山本大貴(4年=ルーテル学院高)が戻ってくればさらなる追い風となる。今日の試合で駒大は勝ち点3を上積み。昇格に向け1歩前進した。

[写真]追加点を決めた小牟田

(文 駒大スポーツ 権平雅大)
(写真 同 清村亮太 )


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