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U-19代表MF小林先制弾など2得点で完封勝利。関西学院大が4位維持:関西1部

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[9.22 関西学生リーグ後期第1節 関西学院大2-0京都産業大 山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場]

 22日、第91回関西学生サッカーリーグ1部後期第1節の関西学院大-京都産業大戦が、山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場(京都府)で行われた。4位の関学大はU-19日本代表MF小林成豪(2年=神戸U-18)の先制点を含む2得点をあげ、2-0で9位・京産大を下した。

 前期日程が全て終了し、迎えた後期リーグ開幕。16日に行われる予定だった第11節が台風の影響で中止になり、18日開催に変更された為、両チーム共に前節から中3日での試合となった。中断期間を終え、残り11試合。前節、9位の京産大は勝利をあげたが、関学大は桃山学院大に敗北。4位以内に留まるためにも連敗を避けたいが、現在得点ランキング首位を走るFW呉屋大翔(2年=流通経済大柏高)を累積警告による出場停止で欠く中での戦いとなった。

 前半、調子の上がらない関学大に対し、積極的に仕掛けたのは京産大だった。ただ、MF安藤由翔(4年=FCライオスユース、ガイナーレ鳥取内定)、MF松田康佑(4年=野洲高)を中心にボールを回す中で、なかなかシュートまで持ち込めない。押し込まれていた関学大だが前半15分、最終ラインでボールを奪ったDF福森直也(3年=金光大阪高)が素早くMF関皓平(4年=G大阪ユース)に渡すと、裏に抜け出した小林に関が中盤から絶妙なスルーパス。小林が冷静に決め、関学大が先制点をあげる。前がかりになっていたところをつかれた京産大。セットプレーのチャンスが何度か訪れるも、古井裕之監督が「アイディアというか、入り方の部分でもっと工夫してくれればフィニッシュまで持っていけると思うんですけど」と分析したように、関学大の守備に跳ね返されゴールには結びつかなかった。

 1-0で迎えた後半、関学大は成山一郎監督の「グラウンドが悪いので、足元に集めるのではなく大きい選手を入れて、長いボールを入れてからみんなで前を向いてサッカーをやっていこうとした」という狙いからは長身FW小向祥也(4年=星稜高)を投入する。その交代が功を奏し、決定機が増えた後半30分、ゴール前で小向のパスを受けたMF徳永裕大(1年=G大阪ユース)が左足を振り切って追加点。そのまま逃げ切り、2-0の完封勝利をあげた。

 敗れた京産大は良い形で攻撃を作れていた時間もあったが、90分間を無得点で終えた。「いくらやれていても結果は0-2。もっともっとアグレッシブというか結果に対してこだわってほしい」と古井監督。昨年は入替戦の末、1部残留を決めただけに今年は何とか8位以内を目指したいところだ。

 一方、勝利した関学大は4位を維持。試合後、成山監督は「連勝しないと上位のチームに追いつくのはなかなか難しい。そういう意味では、勝ち点とか相手って言うよりも自分たちがどうやって調子を維持しながら勝ち続けられるかが大事」とコメント。1戦1戦勝利を積み重ね、3位以内に食い込む。

(取材・文 北野裕子)
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