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[関西1部]目標通りに得失点差プラマイゼロに、桃山学院大が4発快勝

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[11.3 関西学生リーグ1部後期第7節 桃山学院大4-0神戸国際大 J-GREEN堺]

 3日、第91回関西学生サッカーリーグ1部後期第7節の桃山学院大対神戸国際大戦が、J-GREEN堺 (大阪)で行われた。7位・桃山大はMF道上隼人(4年=C大阪U-18、松本山雅FC内定)の2ゴールなど4得点をあげ、4-0で12位・神国大を下した。

 3年連続でのインカレ(全日本大学選手権)に出場を目指している桃山大だが、今年は現在7位と厳しい状況にある。昨年度の主力メンバーが卒業し、「今年のチームを支えるのは、主将の中田寛人(4年=山梨学院高)など、昨年は出ていなかったがコツコツと下積みしてきた選手」とシーズン序盤に楚輪監督が話したように、4年生を中心に戦ってきた今季も残り4試合。上位陣と勝ち点に開きはあるが「3位を、4位を目指すって言ったら、俺たちが全勝しても足りないかもしれない。全勝しない限りは到底無理。でも下を向くことはない」と楚輪監督が見据えるように、まだ可能性は残っている。1戦1戦が勝利しか許されない状況の中、この日は前半だけで4得点のゴールラッシュ。「今、得失点差がマイナス4だったから、今週に入った時からプラマイゼロにしようと言ってきた」という楚輪監督の目論見通りの結果で勝ち点3を掴んだ。

 まずは前半2分。右サイドでボールを受けたFW寺田舜司(3年=C大阪U-18)がPA内に走り込んだFW大槻佳記(4年=神戸U-18)にパス。DFの注意が大槻に向いたことで、ゴール前中央でフリーになった道上が狙い澄ましたシュートを放ち、先制点をあげる。続く5分には、左サイドのエンドライン際でボールを拾ったMF伊藤圭斗(2年=作陽高)がドリブルでPAに侵入。その勢いのまま振り抜いた右足で2点目を決め、試合開始5分で2点リードを奪う。

 リードにも攻撃の手を緩めない桃山大。19分に中田のグラウンダーのパスに寺田が合わせたシュートはポストを叩いたが、その後も道上、伊藤を中心にゴールに迫る。再び歓喜が生まれたのは前半40分。伊藤の右サイドからのクロスに道上が頭で合わせて3点目をあげると、前半アディショナルタイムには、左サイドから伊藤がゴール前にクロスを放り込み、大槻が飛び込み4点目。前半のみで4ゴールをあげ、試合を決定づけた。

 ただ、前半に続き攻め込んだ後半は、再三の決定機をものに出来ず無得点。楚輪監督は「4-0で勝ってるからその辺の心の隙と、相手が4-0っていうことで開き直った強さもあったんだろうな」と後半の出来には浮かない表情だったが「45分で4点取ったっていうのは一生懸命頑張ってたかな」と前半での4ゴールについては評価した。

 次節は4位・びわこ成蹊スポーツ大との対戦が控える。「切り替えて次のびわこ戦を勝って、とりあえず上位をいじめようぜってね」と楚輪監督。この日2得点をあげた道上も「先のことを見ていてもしょうがないので、1試合1試合まずリーグ戦勝つことを意識してやっていきたい」とコメント。インカレへ一縷の望みをかけ、勝ち点3を積み重ねるのみだ。

(取材・文 北野裕子)
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