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[早スポ]山内のハットトリックで見事連勝を果たす!

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)後期開幕から白熱した首位争いが繰り広げられる中、悲願の優勝のため連勝を狙いたい早稲田大(ワセダ)。迎えた今節は、これまでなかなか白星を奪うことができずにいた桐蔭横浜大との対戦だ。序盤から攻勢に出ると、開始早々からFW山内寛史(2年=国学院久我山高)が先制点を奪い完全にペースはワセダのものに。さらに山内が2点を追加し、前半を3-0で折り返す。しかし後半は打って変わって相手に攻め込まれる苦しい場面が続き、ゴールを許してしまう。最後まで悪い流れを断ち切ることはできず3-1で試合を終えたものの、見事連勝を果たし勝ち点3を獲得した。

 まずは開始10分、MF近藤洋史主将(4年=名古屋U18)を中心に高い位置でのカットに成功し、右サイドで攻撃の起点をつくる。そして12分にはDF新井純平(2年=浦和ユース)のロングボールに反応した山内がオフサイドラインぎりぎりで抜け出し、相手GKと1対1で右足を振り切り打ったシュートはネットを揺らした。15分には、DF田中進之介(4年=湘南ユース)のロングパスを受けたFW宮本拓弥(3年=流通経済大柏高)がPA内でボールを落とし、それを拾った山内が豪快にミドルシュートを打ち追加点を上げる。さらに34分、近藤洋が右にサイドチェンジし、そこから相手DFとGKの間にアーリークロスを入れた見事な新井のアシストから山内が合わせハットトリックを達成。前半で3得点するという偉業を成し遂げた山内を中心に、連動した高い位置でのプレスでチャンスをつくり続け圧倒的な強さを見せつける。相手にCKを与えたものの、MF近藤貴司(4年=三菱養和SCユース)のクリアで相手に得点を与えることなく3-0で前半を折り返す。

 迎えた後半は相手に押し込まれ苦しい展開に。61分、スルーパスを前線で受けて抜け出した相手FWをGK松澤香輝副将(4年=流通経済大柏高)が倒してしまい相手にPKを与えてしまう。これを止めることはできず、ついに得点を許すワセダ。さらには相手の鮮やかなパスワークと個人技の攻め込みに受け身となり、自陣へ釘付けとなってしまう。86分には、近藤貴からのクロス受け後半で途中出場したFW上形洋介(4年=早稲田実高)がヘディングをするも、相手GKに阻まれそのまま3-1で試合終了。終始相手に押し込まれてしまう45分となった。

 今節、DF金澤拓真(3年=横浜F・マリノスユース)のケガでの欠場を乗り越えて勝利したことは、チームにとって大きな自信をつけるきっかけとなったはずだ。しかし同時に多くの課題が残る試合となったことも事実である。次節の対流通経大戦からは、これまで以上に厳しく白熱した戦いが予想される。「勝ち点を落とすわけにはいかない」(近藤洋)と気合は十分であるいま、目指すのはリーグ戦優勝のみだ。

(記事 新庄佳恵、写真 稲満美也、芦川葉子)

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