beacon

2年連続のPO敗退…金沢星稜大MF阿羅主将「あと一歩が遠かった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.23 全日本大学選手権プレーオフ 順天堂大1-0金沢星稜大 NACK]

 手応えがあったが故に悔しさも募った。全日本大学選手権プレーオフで金沢星稜大順天堂大に0-1の敗戦。昨年のプレーオフでは慶應義塾大に1-3で敗れているため、2年連続でのプレーオフ敗退となってしまった。

 順天堂大戦へ向けてのスカウティングは念入りに行っていた。小松崎保監督は関東大学リーグ2試合に足を運んで現地で観戦。MF阿羅功也(4年=旭川実高)主将は「ビデオの分析や、相手を想定したシステムも対策しました」と言う。

 しかし試合は「前半のうちに浮き足立ってしまって、後半にはいい形をつくれたけど、ずるずると最後までいってしまった。0-0でもいいような内容だったけれど、自分たちが決められなかったのが全て」と肩を落とす結果となった。

 零封負けを喫した金沢星稜大だが、武器であるセットプレーで幾度も見せ場をつくった。0-1の前半42分にはMF原遥介(4年=筑陽学園高)の右CKからゴール正面のDF鍛冶勇介(4年=小松市立高)がヘディングシュートで相手ゴールを脅かす。DF塩田恵大(4年=室蘭大谷高)のロングスローから、FW西原樹(3年=川崎F U-18)があわやというシュートも放った。しかし、あと一歩が及ばず。後半42分に鍛冶が放ったシュートはクロスバーを叩き、同44分にMF山下泰明(4年=札幌U-18)が狙ったヘディング弾はまたもバーに跳ね返された。

 手応えがあったからこそ、悔やむ気持ちは強い。阿羅主将は「あと一歩のところが遠かった。0-0のあそこで決めてくるのが関東と自分たちの違い」と言い、「セットプレーやロングスローはうちの武器。そこで取れるかなと思っていましたけど、ゼロに抑えられてしまった……」と唇を噛んだ。

 金沢星稜大は2年連続のプレーオフ敗退となった。阿羅主将は後輩たちへ「一本のクロスバー、ボール一個分に練習からこだわらないといけない。日ごろの練習からそこをやっていけば、今日も1、2本はシュートを決められたはずなので」とエールを送った。

(取材・文 片岡涼)

TOP