beacon

[関東]駒澤大MF薬真寺孝弥が2戦連発で得点ランキングトップタイに浮上!目指すは「ボランチで得点王」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.22 関東大学L1部第11節 駒澤大3-0専修大 RKUフットボールフィールドB面]

 駒澤大のMF薬真寺孝弥(やくしんじ、4年=長崎総合科学大附高)が1ゴール1アシストの活躍でチームを連勝に導いた。

 まずは前半34分、左サイドでCKを獲得すると、薬真寺がゴール前に蹴り入れる。これがDF猪俣主真(3年=三浦学苑高)の頭にピタリと合い、先制点が生まれる。さらに後半12分には、MF米田泰盛(4年=駒澤大高)のマイナスのパスから薬真寺がループ気味のシュートを蹴り込み、リードを広げる得点を奪った。

 薬真寺は2戦連続ゴールで通算7点目。法政大のMF平山駿(4年=三菱養和SCユース)、明治大のFW佐藤凌我(4年=東福岡高/東京V内定)と並んで得点ランキングトップタイで中断期間を迎えることになった。

「セットプレーは自分のキック次第で決まる確率が高い。今季は特に試合を決められる選手になれと言われています。でもこれで調子に乗ることのないように頑張っていきたいです」

 昨年から10番を背負っているが、リーグ戦は2ゴール2アシスト。一昨年度は準優勝だったインカレへの出場権も逃す結果に終わった。主将に就任した今季は背中でチームを引っ張る、得点でチームを引っ張るという強い覚悟を持って臨んでいる。

 秋田浩一監督も薬真寺には「点数と取れるMFほど怖いものはない」とずっと声をかけ続けているという。「もともとキックは上手いし、点を取る場所には行く。だから普通にやればできる可能性がある選手だと思っています」。

 結果、前期10試合を消化して7得点。監督の期待には十分に応えている。これには薬真寺も「試合を決められる選手に徐々になれてきているのかなと思う」と手ごたえを語ると、「ボランチで得点王が取れればすごいことなんじゃないかなと思う。一つ一つを積み重ねていきたい」とより意識を強めた。

 また高校の後輩でもあるMF荒木駿太(3年=長崎総合科学大附高)とは2試合連続のアベック弾となった。薬真寺が色気をみせるアシストランキングでは荒木が堂々トップに立っている。「頼りになる後輩です」。固い信頼関係で結ばれる両輪が、駒大を上位へと押し上げる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第94回関東大学L特集

TOP