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[関西選手権]関西大DF松尾勇佑「名前を全国に広めたい」…大分内定決め手は「熱心さ」

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DF松尾勇佑

[7.9 関西選手権準々決勝 関大1-0京産大]

 プロ内定選手として初めての試合を戦い終えたDF松尾勇佑(4年=市立船橋高/大分内定)は、「結果を残さないといけないと思って臨んだ試合だった。前半は裏を取るなど特長を出せたと思うし、何より全国のかかった試合で勝つことができて良かったです」と笑顔で振り返った。

「関西リーグは関東に比べてレベルが低いと言われていると思う。そんな中にプロに内定した自分とか関学の木村がいる。木村は全日本選抜で活躍しているので、負けないように自分も全国で結果を出して、松尾勇佑の名前も全国に広めたいと思います」

 まずはインパクトのある髪型が目を引いた。サイドから後頭部にかけて綺麗に刈り上げ、上頭部はパーマをかける。「“いかつく”行こうと思った」。3週間に一度は美容院に行って仕上げるこだわりようだ。

 俺を見てくれという自信の表れだったのかもしれない。この髪型になったのは、大学3年生のころ。それまでも試合には出場していたが、「全然やれている感はなかった」という。「大学サッカーが思ったより全然レベルが高かった。だけど3年くらいから結果が出始めて、そこら辺からこれならプロに行けるかなと思い出しました」。

 大分から話を貰ったのは今年春のこと。今季初戦なった3月の天皇杯予選の大阪経済大戦のあとに声をかけてもらった。「去年から大分には見ていただいていて、今年の春に練習に参加することなくオファーを貰いました。そのあとGWに大分の練習に参加して、5月の中旬に返事をしました」。磐田も獲得に興味を示していたが、「大分の熱心さ」に惹かれて将来を選択した。

「大分のオファーの時にプレゼンをしてもらいました。その時に自分が伸ばしたい部分と、クラブのビジョンが合致したし、何より熱心に欲しがってくれた。大分はボールは持てるけど停滞することが多いので、そこを打開できるような選手ということで評価してもらっています。大分のSBはわりと自由ではあるので、自分の良さが出せると思って決めました。(大学の先輩の羽田)健人君がいるから?それも1割くらいあります(笑)」

 今季中のデビューも視野に入れる。大学のリーグ戦は7月31日まであるが、そのあとの総理大臣杯が開幕するまでの約2週間は大分に帯同する予定。「そこで結果を残せればいいと思っています」と力強く意気込む。

 ただし残りの大学生活も大切にしたい。出場が決まった総理大臣杯、後期リーグ、そしてインカレ。「守備の部分で声掛けだったりでまだまだ未熟な部分がある。さらに攻撃の部分でも伸ばして、大学レベルでトップレベルの選手になっていきたいです」。カテゴリに関係なく、目の前の一戦一戦と真剣に向き合っていく。

(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関西学生L特集

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