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[デンチャレ]東北選抜がFW波田V弾で2勝目。関西選抜は敗れるも得失点差でブロック首位守り、決勝進出

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後半37分、東北選抜がFW波田祥太(仙台大3年=浦和ユース)の決勝点を喜ぶ

[3.2 デンチャレグループA第3節 関西選抜 1-2 東北選抜 ひたちなか市総合運動公園]

 第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会は2日、グループリーグ最終節を行った。グループAの関西選抜対東北選抜は東北選抜が2-1で競り勝った。 

 ここまで2連勝の関西選抜とプレーオフからの決勝進出を狙う東北選抜との大一番。決勝進出するためには勝利した上に大量得点も必要な東北選抜が先制する。前半13分、東北選抜は右SB藪中海皇(富士大3年=北海高)が粘り強い守備でボール奪取。そこから左サイドへ展開すると、MF得能草生(仙台大3年=青森山田高/水戸内定)が対角のパスを通す。これをFW吉田騎(仙台大2年=仙台ユース)が豪快な右足シュートでニアサイドを破り、リードを奪った。

 東北選抜はCB相馬丞(仙台大3年=山形ユース)が相手の起点を潰してボールを奪い切るなど守備が安定。関西選抜に前進を許さない。逆に吉田がカウンターから一気に攻め上がり、またFW波田祥太(仙台大3年=浦和ユース)の落としからMF與那覇航和(仙台大3年=浦和ユース)が左足を振り抜く。27分には、得能が縦突破からクロスを上げ切り、波田が頭で合わせた。

 前半やや劣勢だった関西選抜だが、31分、1チャンスをゴールに結びつける。右サイド深く攻め込むと、そこからボールを繋いでクロス。最後は中央でフリーの右SB西矢慎平(京都産大3年=神戸弘陵高)が右足ダイレクトで同点ゴールを決めた。

 追いついた関西選抜は守備から落ち着いた試合運び。ビルドアップで狙いすぎてミスするシーンもあったが、相手に2点目を許さない。東北選抜は後半立ち上がり、攻守で強度の高い動きを見せていた薮中が右サイドでインターセプト。そして、吉田が左足で狙うが、関西選抜GK倉原將(びわこ成蹊スポーツ大2年=鳥栖U-18)が反応してかき出す。

 東北選抜はMF玉城大志(仙台大3年=浦和ユース)中心にボールを動かし、この試合でも存在感を放つ得能が縦突破からフィニッシュ。だが、関西選抜はMF長尾優斗(関西学院大3年=G大阪ユース)がシュートブロックするなど最後の局面での集中力が高い。

 関西選抜はMF杉本蓮(関西福祉大2年=京都橘高)の縦突破や2戦連発中のFW古山兼悟(大阪体育大2年=立正大淞南高)を活用した崩しから勝ち越し点を狙う。

 だが37分、東北選抜が2点目を奪った。MF田中慶延(仙台大3年=山形ユース)のインターセプトから連続攻撃。敵陣中央でセカンドボールを回収した玉城が左の吉田へ展開する。吉田が素早く中央へ折り返すと、最後は波田が絶妙なターンと切り返しから左足シュートを左隅に決めた。

 関西選抜は1点を奪い返しに行ったが、東北選抜はラストパスをCBベベニョン日高オギュステュ祐登(青森大2年=青森山田高)がカットするなど2-1のまま試合終了。東北選抜が勝利し、2勝1敗で関西選抜、U-20全日本大学選抜と並んだものの、得失点差で首位を守った関西選抜が決勝進出を決めている。

(取材・文 吉田太郎)
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