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[デンチャレ]関西2部から唯一の関西選抜選出。高速アタッカー、MF杉本蓮が関西福祉大から3年連続のプロ入りに挑戦

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MF杉本蓮(関西福祉大3年=京都橘高)が左サイドを突破し、決定機を創出

[2.29 デンチャレ 関西選抜 2-1 東海選抜]

 今季は関西選抜のメンバーで唯一、関西リーグ2部でプレー。そこからプロ入りを狙うMFが、デンソーカップチャレンジで存在感のある動きを見せている。

 MF杉本蓮(関西福祉大3年=京都橘高)は優勝した昨年に続き、関西選抜の一員としてデンソーカップチャレンジ出場。「この大会はスカウトが多い中で、どれだけ活躍できるのかっていうのがあって。やっぱり自分の中でもやらないといけないなっていうのは感じていました」。関西選抜のチームメートには、25年シーズンからのJクラブ内定者も複数。彼らを「いい見本」として、それ以上のプレー、結果を目指していた。

 前日28日の関東選抜B戦は、左サイドで先発して先制点、決勝点の2得点に絡んだ。京都橘高時代から持ち味として発揮していたスピードで前に出て、タイミング良くパス。また、「球際のところとか、切り替えっていうのはやっぱり大事になってくると思うので、そこも意識してやっていました」という杉本のところでボールを奪い返す回数が多いことも印象的だった。

 決勝進出をかけた東海選抜戦は、勝負どころの後半15分から交代出場。「スピードがやっぱり武器でもあるので、どんどん仕掛けて、相手から怖がられる選手になりたいっていう感じで。相手もビビると思うので、どんどん仕掛けていってます」という言葉通り、試合終盤に左サイドから連続でビッグチャンスを創出。アシストはつかなかったが、スペースへの動きからDFの前に潜り込んでラストパスへ持ち込むなど武器を発揮し、勝利に貢献した。
 
 大学進学後に意識してきたのは、仕掛けるタイミング。「味方も見ながら、簡単に使ったりとか、ワンツーとか色々考えながらドリブルしています」。苦し紛れにドリブルをするのではなく、状況に応じたプレー。ラストの局面だけでなく、組み立ての中でもドリブルを活用してチームを押し上げている。

 プレースタイルとして参考にしているのは、以前のMFイニエスタから現在は日本代表MF三笘薫へ。また、関西福祉大からプロ入りした2人のJリーガー、MF谷本駿介(現愛媛)、MF奥村仁(現新潟)の2人から「やっりぱ得られるものが多かったんで、そこではいい影響っていうか、受けてましたね」と明かす。昨年まで、複数のJクラブにも練習参加。先輩たちに続き、プロ入りすることが目標だ。

 課題を改善し、目標達成へ。「(176cm、62kgで)周りからやっぱり細いというか思われがちなんで、そこを活かす部分もあるんですけど、もう一段階、体をデカくすることであったり、ラストの質とかをもっと上げれたらなと思います。今年は大学ラスト一年っていうのもあって、やっぱりプロを目指しつつ、どんどん自分の能力を向上させていきたいなとは思っています」。関西選抜は得失点差でグループ2位となり、デンソーカップチャレンジは2日の3位決定戦がラストゲーム。連覇の目標は果たせなかったが、最後まで自分の力を出し切り、「いい結果で終わらせたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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