[関東]明治大GK上林豪「セレッソからオファーを貰うためだけに」決めた念願の帰還「1年目から自分が出る覚悟で」
口にし続けてきた夢を叶えた形だ。「セレッソからオファーを貰うためだけに4年間をやってきた。それしか考えていなかった」。明治大のGK上林豪(4年=C大阪U-18)は、今年1月末に届いたセレッソ大阪からのオファーを二つ返事で快諾した。
奈良県出身の上林が初めてC大阪とかかわりを持ったのは、小学4年生の冬だったという。「エリートクラスのセレクションに行ったときにジュニアチームに誘われました。セレッソは小4になるタイミングじゃないとジュニアに入れないけど、1年遅れで入ることになりました」。そこから片道1時間半をかけて家と練習場を往復する毎日が、高校を卒業するまで続けられることになった。
高卒でのトップ昇格は叶わなかったが、高3シーズンは20シーズンまで参加していたC大阪U-23の一員としてJ3リーグ戦に出場。コロナ禍で高校のリーグ戦の開催が困難となったシーズンで、合計7試合に出場して貴重な経験を積んだ。「自分の価値を示す機会もない難しい時期だったけど、J3でもある程度出来た感覚を持つことができた。そういった自信を明治に持ってこれたのは大きかったと思います」。
2009年からC大阪の守護神として君臨するキム・ジンヒョンは、間近に見るお手本、目標としてきた選手の一人だ。「今もセレッソの試合を見る中でやっぱり凄いなと感じますし、年々、凄みが増している」。ただここからは憧れではなく、超えていかなければいけないことも強く認識している。「自分も明治で成長できたと思っている。1年目から自分が出るという強い思いを持っていく覚悟でいます」。
今季は怪我で出遅れているが、夏ごろの復帰を目途にリハビリを進めている。明大の栗田大輔監督が「出れるか分からないですけどね。藤井(陽登)が今、非常に頑張っているので」とニヤリとしたように、チーム内の競争は熾烈だが、“大学No.1ゴールキーパー”であることは必ず証明するつもりだ。「大学No.1と言われる存在としてみて貰える中で、やっぱりそうなんだなと思ってもらえるように。立ち振る舞いも含めてやっていきたいです」。そして大学で一番成長したと胸を張る「人間性の部分」にさらに磨きをかけることで、誰もが認める即戦力としてプロの舞台に飛び込む。
(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集
奈良県出身の上林が初めてC大阪とかかわりを持ったのは、小学4年生の冬だったという。「エリートクラスのセレクションに行ったときにジュニアチームに誘われました。セレッソは小4になるタイミングじゃないとジュニアに入れないけど、1年遅れで入ることになりました」。そこから片道1時間半をかけて家と練習場を往復する毎日が、高校を卒業するまで続けられることになった。
高卒でのトップ昇格は叶わなかったが、高3シーズンは20シーズンまで参加していたC大阪U-23の一員としてJ3リーグ戦に出場。コロナ禍で高校のリーグ戦の開催が困難となったシーズンで、合計7試合に出場して貴重な経験を積んだ。「自分の価値を示す機会もない難しい時期だったけど、J3でもある程度出来た感覚を持つことができた。そういった自信を明治に持ってこれたのは大きかったと思います」。
2009年からC大阪の守護神として君臨するキム・ジンヒョンは、間近に見るお手本、目標としてきた選手の一人だ。「今もセレッソの試合を見る中でやっぱり凄いなと感じますし、年々、凄みが増している」。ただここからは憧れではなく、超えていかなければいけないことも強く認識している。「自分も明治で成長できたと思っている。1年目から自分が出るという強い思いを持っていく覚悟でいます」。
今季は怪我で出遅れているが、夏ごろの復帰を目途にリハビリを進めている。明大の栗田大輔監督が「出れるか分からないですけどね。藤井(陽登)が今、非常に頑張っているので」とニヤリとしたように、チーム内の競争は熾烈だが、“大学No.1ゴールキーパー”であることは必ず証明するつもりだ。「大学No.1と言われる存在としてみて貰える中で、やっぱりそうなんだなと思ってもらえるように。立ち振る舞いも含めてやっていきたいです」。そして大学で一番成長したと胸を張る「人間性の部分」にさらに磨きをかけることで、誰もが認める即戦力としてプロの舞台に飛び込む。
(取材・文 児玉幸洋)
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