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[コマスポ]駒大、日本一へ大きく前進。あすの仙台大も倒す!

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=持ち味の堅守を発揮し、ベスト4進出!=

 第34回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝は8日、午後3時30分から大阪長居第2陸上競技場で駒大-仙台大が行われる。2004年以来6年ぶりの載冠を目指す駒大は、強力な攻撃陣を誇る東北の雄、仙台大学に挑む。

 夏の頂点が見えてきた。2004年以来遠ざかっているベスト4をかけた準々決勝は、昨年同大会準優勝の高知大学との対戦。「今日が一つの山場だと思っていた」という金正也主将(4年=神戸科学技術高)の言葉通り、緊迫したゲーム展開となった。

 立ち上がりの2分に左サイドを崩されピンチを迎えたが、これは相手FWのシュートミスに助けられて難を逃れる。すると、サイド攻撃を中心に組み立てる駒大が徐々にペースを握る。24分には、田中信也(4年=国見高)からの右クロスに山本大貴(1年=ルーテル学院高)が飛び込んでネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定でノーゴール。前半はスコアレスのまま折り返す。

 迎えた50分、金久保彩(4年=花咲徳栄高)からのロングパスに抜け出した棗佑喜(4年=丸岡高)が、「スペースがなかった」と鋭く切り返してDFをかわしてニアサイドを豪快に叩きこむ。エースの2戦連弾で勢いに乗るかと思われたが、その後は追いつこうと前がかりになる高知大に押し込まれ、苦しい時間帯に。しかし、最後まで集中力を切らさなかった駒大が体を張って守り抜き、勝利を収めた。

 準決勝の相手は、ここまでの2試合をいずれも3‐2と撃ち合いを制して勝ち残ってきた仙台大。ベガルタ仙台から特別指定を受けているFW奥埜博亮と巧みなドリブルで相手を翻弄するFW佐藤世弥という強力な2トップを擁し、個人技だけで試合を決めてしまう破壊力を秘めた攻撃陣は大会屈指ともいえる。「11(佐藤)、9(奥埜)、7(森田光哉)が危険」と、秋田浩一監督も警戒を強めるが、この2トップを自由にさせてしまっては、駒大に勝機はないだろう。

 まずは持ち味である粘り強いディフェンスで、相手の勢いある攻撃を封じ込めることが仙台大攻略の第一歩となる。

 一方で、2試合で4失点の守備には付け入る隙がありそうだ。特に、クロスボールへの対応には難があり、慶大戦でもサイドを崩されて失点している。これは、サイド攻撃を標榜する駒大にとって大きなプラスとなるはずだ。粘り強く守り、徹底したサイド攻撃で相手を崩せれば、決勝の舞台も見えてくる。リーグ最終戦の明大戦以来、公式戦3戦連発のエース棗や金久保ら攻撃陣の爆発に期待したい。

 次戦に勝利すれば、6年ぶりの優勝に手がかかる。今季チームが目標に掲げる「三冠」に向け、夏の頂上決戦へ進めるか。駒大の戦いに注目だ。

(文 駒大スポーツ・西山裕之)
(写真 同・近藤信太郎)

<写真>2戦連発の活躍。まさしくエースの躍動をみせた棗

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