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U-22代表のムードメイカー!!横浜FM入団の比嘉「アイツは抜けないなという選手に」

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 世代屈指のSBがプロの世界へ、さらなる飛躍を誓った。横浜F・マリノス入団が決まったU-22日本代表のDF比嘉祐介(4年=流通経済大柏高)は「将来的には『アイツは抜けないな』という選手になりたい。チャンスがあれば、どんどん上へ上へいきたい」と先を見据えた。

 世代別代表でも活躍をみせていた比嘉の元には、J数クラブからオファーが届いていたが「日本代表を経験した選手がDFラインに2人もいる。自分が一番成長できる場だと思った。あとはACLに出たいと思ったので」という理由から横浜FMへの入団を決めた。また「マリノスはすごいところに練習場があって。建物がすごかった。都会にあったので」と充実したクラブ施設も決め手の一つだったという。

 沖縄県名護市出身の比嘉は、流通経済柏高へ入学するために中学3年生時に沖縄を出てきた。普段はユーモアたっぷりに「オレはもう7年いるし、関東人なんで!」と笑って話すが、この日の会見後には「出身の名護市は沖縄でも田舎の方。そこからでもJリーガーが出たというのは、子どもたちに夢を与えられたということだと思う」と胸を張った。地元の人への夢や勇気を与えるためにも、今後プロの舞台で活躍するつもりでいる。

 今後の課題については「攻撃のタイミングをもっと良くしたいのと、Jリーガーとの1対1に負けたくないというのを今は一番意識しています。そこが課題でもありますね」と話した。大卒選手といえども、1年目から即戦力として戦うために。今から貪欲に練習に取り組み、少しでもレベルアップしてプロの世界へ入るつもりだ。

 Jの舞台で対戦を楽しみにしている選手の存在もある。記者会見時には対戦したい選手についてU-22日本代表のチームメイトであるFW永井謙佑(名古屋)を挙げていたが、「本当はさっき(会見で)大前も言おうと思ったんですけど、永井さんの方が今は売れてるんで永井さんにしました」と笑った。高校時代のチームメイトであるFW大前元紀(清水)とは来季のJリーグで対戦する可能性が高い。「アイツは右で自分は左なのでマッチアップしますし、楽しみですね」。4年先にプロ入りした大前に対しては「負けたくないというか負けませんね。 負ける気がしない?そうです!」と力を込めた。持ち前の明るさと負けん気の強さで比嘉がJの舞台に挑んでいく。

(取材・文 片岡涼)

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