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[コマスポ]3点奪取も、昨季からの課題浮き彫りに

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第7節は12日、古河市立古河サッカー場で駒澤大vs関東学院大が行われた。前節の大量得点勝利から波に乗りたい駒大は14分、一試合ぶりに出場したMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が「前から決めたいと思っていた」と口にしたヘディングで得点。28分には、その湯澤のアシストを前節から調子を上げているMF平野篤志(1年=大宮ユース)が豪快に決め前半で2 得点を挙げる。後半に入るとダメ押しとなる追加点で試合を決定的なものに。その後失点を喫するも、2試合で7得点と好調ぶりを発揮した。

 大きくメンバーを入れ替え臨み、4得点という快勝を成し遂げた前節。今節も更なる快勝を果たしたい駒大は出場停止だった湯澤が復活し、平野と並んで駒大屈指のドリブラーが両サイドに身を構えた。
 
 試合が動いたのは前半14分。右サイドからMF碓井鉄平(3年=山梨学院大附高)がピンポイントな球を上げると、中にいた湯澤が頭で合わせて先制する。勢いがついた駒大は19分、FKからMF山本大貴(3年=ルーテル学院高)が頭に合わせるもここは相手DFの必死のクリアに遭う。積極的に相手陣地に攻め込む駒大にまたもチャンスが訪れたのは28分だった。湯澤が得意のドリブルでキープしゴール前まで持ち込む。強引なシュートには行かず中へ送ると、「ペナルティ付近は勝負ということを徹底してやった」と話す平野が走り込んで正面から打ち見事追加点を挙げる。その後もルーキー菊池を起点に果敢に相手ゴールを脅かすも得点にはならず、前半を2得点で終えた。

 後半に入り、転機が訪れたのは62分。右サイド深い位置で得たFKをDF田中雄一(3年=前橋育英高)が低い弾道で直接決め、さらにリードを広げる。しかし喜びもつかの間、そのわずか1分後「自分が中途半端にポジションをとってしまった。DFにはっきりやらせとけば良かった」と試合後語るGK大石健太(3年=磐田北高)がゴール正面から来た相手のシュートを止められずまさかの失点を喫す。前節では、完封勝利を果たし自信にも繋がっていたがその先には落とし穴が。キーパーと守備陣の連携ミスから起こったこの失点は、昨季からの詰めの甘さや試合終了間際での失点という課題を思い起こさせる。   
 さらに83分、MF奥村情(4年=名古屋U-18)がドリブルから決定機を作るも相手キーパーに阻まれ追加点にはならず。「決定機を決められないのが落ちた要因でもある」と秋田浩一監督が語るように昨季からの課題も再確認させられた。対する関学大も果敢に駒大ゴールへシュートを放つが大石の好セーブで駒大はピンチを乗り切り試合が終了。

 無失点で終えたいところだったが、わずかなミスが失点を招いた。「後半は疲れてしまっていたが、それまでは前線からプレスがかけられていた。今年の目標は70分くらいまでそれを続けること」と秋田監督)は明確な目標を持っている。勝利はしたものの課題点を貪欲に修正していきたい。

[写真]1G1Aと要所で存在感をみせつけた湯澤

(文 駒大スポーツ 射手真矢)
(写真 同 森下和貴)
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