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優勝を目指すU-23スペイン代表のMFマタ、日本戦は眼中になし!?

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 ロンドン五輪を戦うU-23スペイン代表にオーバーエイジ枠で招集されたMFフアン・マタ。彼はわずか2か月の間に、2つの大きな大会で頂点に立っている。まずはチェルシーの一員として欧州チャンピオンズリーグを制し、その1か月後にはEURO2012でもスペイン代表の一員として栄冠を勝ち取った。EURO2012の決勝でゴールを挙げたスペイン人は、さらにもう一つのタイトルを祖国に持ち帰りたいと考えている。

「魔法が起きる瞬間を、ただ待っているわけではない。金メダルを勝ち取り、スペインが世界最強だということを証明したいんだ」とマタはESPNに対して語っている。

「僕たちは優勝候補に挙げられているけど、そういったプレッシャーにも、うまく対処できる。誰もがスペイン対ブラジルの決勝について話しているけれど、僕にとっては相手は問題ではない。一試合、一試合、戦っていくだけだよ」

 ロンドン五輪で10番を付けることになったマタは、そう言いながらも、初戦で戦う日本については何も言及していない。むしろ彼が警戒したのは、開催国であるU-23GB代表だ。

「GBは素晴らしい選手がそろっているし、ホームで戦えるメリットがあるよね。優勝するチャンスがあるチームだと思う。もし、ダニエル・スターリッジが間に合えば、彼とクレイグ・ベラミーのコンビはどのチームにとっても脅威となるだろう」

 OA枠で招集されているマタは、スペインにはキーマンがいないと強調した。

「幸運なことに、スペインは経験の豊富な選手を数多く抱えている。僕を含めてオーバーエイジの3人は決して救世主ではない。このチームにいる全員が、必要不可欠な存在なんだ。僕たちは完璧なチームであって、誰か一人に頼るチームではないんだ」

 世界に名を轟かせる選手の何人かは、五輪への出場を見送っている。例えばマンチェスター・ユナイテッドはFWハビエル・エルナンデスの招集を回避させ、クラブでのプレシーズンに専念させている。だからこそマタは、オリンピックへの参加を拒否しなかったチェルシーへの感謝を口にした。

「イングランドでの信じがたいほど素晴らしい最初のシーズンを、五輪の金メダル獲得で終えること。これが、僕の夢だ。この数か月で、これほど多くのトロフィーを勝ち取ることができるとは思っていなかった。本当に幸せだよ。チェルシーは僕の五輪出場について、全くプレッシャーをかけてこなかった。クラブとは数か月前にEUROの出場について話をした。その後、もう一つの大会に向けて努力をすることが、プレミアリーグの開幕に向けた妨げになるとは全く思わないよ。問題ない。緊迫した戦いになるだろうけど、タイトルに向けて挑戦を続けるだけさ」

 スペインは、92年のバルセロナ五輪以来となる優勝を目指し、26日に日本との初戦を戦う。

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