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ザック御前で4戦連発ならず、乾「今日は何もしてない」

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 ブンデスリーガは30日、第6節3日目を行い、MF乾貴士の所属するフランクフルトはホームでフライブルクと対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。3試合連続ゴール中の乾はGKと1対1になる絶好機もあったが、決め切れず。ブンデスリーガでの日本人記録となる4戦連発はならなかった。

 左MFで先発した乾には厳しいマークが付いた。「SBがマンツー気味で来ていたから、もうちょっと中とかに入れればよかったけど、それもできず、ボールもあまり回らなかった」。3戦連発ゴールを決めるなどドイツ国内でも注目度は日増しに高まっている。「警戒されてくるのは当然なので、その中でもしっかりやらないといけない」。そう話す乾は「そうなったときにチームとしてどうするかというのがこれから大事になってくると思うので、こういう試合もしっかり勝ち切れたのはよかったと思う」と、チームとして逆転勝ちした結果を評価した。

 前半27分にはMFローデのスルーパスに抜け出し、GKと1対1を迎えたが、シュートはGKの好セーブに阻まれた。「ああいうのを決めないと。チームに迷惑もかけるし、自分自身も成長しない。ああいうのを決めていきたい」と反省。日本人選手初となる4試合連続ゴールが懸かっていたことについては「意識してないことはない」と、率直な胸の内も明かした。

「あれだけ騒がれて、いきなり騒がれ出したので。でも、そういう中でも決めるのがプロだと思う。そういうのは言い訳に過ぎないし、次はしっかり決めたい。そういうときが来るように、また3試合連続を狙っていきたい」

 この日の試合には日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督も視察に訪れていた。「話はしてない」という乾は「何もしてないです、今日は」と悔やんだが、4日に発表される日本代表の欧州遠征メンバーに乾が名を連ねるか、注目を集めそうだ。

(取材 了戒美子)

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