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完封勝利で4か月ぶり代表戦へ、内田「うまくつなげられれば」

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 ブンデスリーガは6日、第7節2日目を行い、日本代表DF内田篤人の所属するシャルケはホームでMF長谷部誠の所属するボルフスブルクに3-0で快勝した。3日の欧州CL・モンペリエ戦(2-2)に続いて公式戦2試合連続のフル出場となった内田は3発快勝の結果にも「まあ、あれくらいできてくればいいと思いますけど」と淡々と振り返った。

 3日前に行われたモンペリエ戦は、一時は逆転しながら終了間際に追いつかれ、2-2で引き分けた。内田自身、2失点に絡む悔しい結果だったが、「別にそんなに悪くなかったし、あの1本だけだった。普通にやればできると思ったので、そんなに意識はしなかった」と、引きずることなく、普段どおり臨んだ。

「いつも準備しているし、出たらがんばろうかなと。出たときにしっかりできればいいかなと思っていた」。積極的な攻撃参加からチャンスに絡むだけでなく、守備でも出足の良いインターセプトを見せるなど奮闘。それでも「普通だと思います。このレベルで、こういう試合をできれば。相手もあるし、自分たちの調子もある。先に点を取れたというのもあるし、これくらいできればいいと思う」と冷静に語った。

 この日はDFパパドブロスが風疹の影響で今季初の欠場。前節は右SBで先発していたDFヘーベデスがCBに移り、DFジョエル・マティプとコンビを組んだ。「子供なの、パパ(パパドプロス)は? 今日、俺も注射したから、それかな。パパは子供みたいなほっぺをしてるし」。冗談めかして話した内田だが、普段とは違う最終ラインでの完封勝利に「何回かやったことはあるし、ジョエル(マティプ)もベネ(ヘーベデス)も頭がいいので。高さもあるし、今日は切り替えがよかった」と指摘。「ミーティングでも切り替えのビデオを流して、みんなが気をつけたから、守備をする時間があまりなかった。ボールを失ってから次に行くの早かったのでいい流れだった」と胸を張った。

 週明けからは日本代表の欧州遠征に参加。12日にフランス・パリでフランス代表、16日にはポーランド・ブロツワフでブラジル代表と対戦する。「いい感じでこっちが終わったので、うまくつなげられれば。相手も相手ですし、アウェーで強いチームと試合をすることはなかなかできない経験なので」。内田自身、9月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-0)が出場停止だったこともあり、代表戦は6月の最終予選3連戦以来、約4か月ぶり。欧州と南米の強豪相手の試合を控え、「日本がどれくらいやるのかも見れると思うし、おもしろいと思う」と静かに闘志を燃やしていた。

(取材 了戒美子)

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