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ファン・ペルシーの劇的弾で、ユナイテッドがシティの無敗記録を止める

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 プレミア・リーグは9日に第16節2日目を行い、昨シーズンの王者マンチェスター・シティはホームにマンチェスター・ユナイテッドを迎え、ダービーを戦った。前半16分、29分にFWウェイン・ルーニーのゴールで、ユナイテッドが2点をリードして前半を折り返す。しかし、後半は一転してシティがペースを握った。後半15分にMFヤヤ・トゥレのゴールで1点を返すと、同41分にはDFパブロ・サバレタが同点ゴールを決める。このまま試合終了かと思われた後半ロスタイム。ユナイテッドはFWロビン・ファン・ペルシーが直接FKを決めて、3-2とリード。昨季からのホーム無敗記録、さらに今季無敗を維持していたシティを下したユナイテッドが、勝ち点差を6に広げている。なお、ユナイテッドに所属する日本代表MF香川真司は、ベンチ外となっている。

 前半、ダービー男が輝きを放った。序盤はなかなか好機をつくれなかったユナイテッドだが、16分にルーニーが速攻から得た最初のチャンスをモノにする。左サイドからMFアシュリー・ヤングが折り返したボールを受けると、PA内でDF2人の間を通すシュートを放つ。死角から放たれたシュートに対し、GKジョー・ハートは一歩も動けず。緩いシュートがゴール左隅に決まり、ユナイテッドが先制した。

 このゴールでマンチェスター・ダービー通算9得点とし、元イングランド代表FWボビー・チャールトン氏の持つダービー最多ゴール数に並んだルーニーの勢いは、止まらない。29分には、右サイドからの折り返しをゴール前で合わせ、2点目を決める。これでダービー通算ゴール数を10に伸ばし、歴代単独トップに立った。

 一方、試合の入りは悪くなかったシティだが、先制されてからは難しい時間帯が続く。前半21分には主将のDFビンセント・コンパニが負傷し、DFコロ・トゥレとの交代を余儀なくされた。同23分にはアグエロが、DFに囲まれながらも独力で強引に突破し、シュートまで持ち込んだが、GKダビド・デ・ヘアに抑えられる。結局、ユナイテッドが2点をリードして前半を終えている。

 後半7分、シティはイタリア代表FWマリオ・バロテッリを下げて、FWカルロス・テベスを起用した。これで前線が活性したシティは、同13分にMFサミル・ナスリのクロスにアグエロが飛び込むなど、ユナイテッドゴールに迫っていく。

 同15分にはユナイテッドも反撃に出る。FWロビン・ファンペルシーが右足でループシュートを放ったが、これはポストに嫌われる。そのこぼれ球にヤングが詰めてゴールを決めたが、オフサイドと判定されて得点は認められなかった。

 その直後だった。シティはPA内でボールを受けたテベスがシュートを放つ。これはGKデ・ヘアに防がれたが、こぼれ球を拾ってからの波状攻撃で、最後はMFヤヤ・トゥレがゴール。1点を返したシティは、後半34分にもナスリのパスを受けたMFダビド・シルバがDFをかわしてシュートを放ったが、ボールはDF、GKに当たってラインを割った。

 それでも後半41分、昨季からのホーム無敗が続くシティは、CKの流れからDFパブロ・サバレタが同点ゴールを突き刺し、2-2に追い付いた。その後もシティは、ユナイテッドゴールに迫り続ける。

 しかし、決勝ゴールを挙げたのは首位に立つユナイテッドだった。後半ロスタイム、ファン・ペルシーが直接FKを蹴ると、壁に当たったボールがGKハートの逆を突き、ゴールに決まった。このまま試合は3-2でユナイテッドが勝利し、2位シティとの勝ち点差を6に広げた。


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