フランクフルトに所属する日本代表MF乾貴士が、15日に行われた天皇杯4回戦で1得点1アシストの活躍を見せた横浜F・マリノスMF狩野健太の活躍を祝福した。

　15日の浦和戦でチームを勝利に導き、8強進出に大きく貢献した狩野だが、すでに今オフでの退団が決まっている。09年に自己最多の28試合に出場した狩野だったが、近年は出場機会も激減。今年は7月には知人のブログから移籍情報が漏れたとして厳重注意を受けるなど、不本意なシーズンとなっていた。

　15日にブログを更新した乾は、「セレッソが勝ちましたね。これはもちろん。嬉しかったんですが、今日はこれより嬉しい事がありました」と話すと、07年に横浜FMに入団した時にお世話になった先輩への思いを綴る。

「健太君にはマリノス時代にほんまにお世話になった先輩でむっちゃ尊敬もしてます!サッカーもうまいし、人間性も大好きです!試合にもあまり出れてなくて、出場機会を求めて移籍しようとした時にあの事件が起きました。それで移籍もできず、試合もでれずで、勝手にむっちゃ心配してました」

「俺なら戦力外になったチームで試合に出て頑張れる気がしません。でも健太君はチームを勝たせた。しかも、自分のゴールで!すごすぎるし、嬉しすぎる!健太君さいこー!!」

　このブログを更新したあとに出場した試合で、乾自身も2戦連発となる今季5得点目を挙げた。「俺も負けずにやるしかないですね!けんちゃん見ててねー」。ブログを通じての「告白」と笑わせる乾だが、先輩狩野の活躍を心から喜んでいる。

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