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[コパ・デル・レイ]クラシコ第1戦はドロー、レアルの19歳バランが千金ヘッド

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 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は30日、準決勝第1戦を行い、レアル・マドリーはホームでバルセロナと1-1で引き分けた。今季4度目のクラシコは、後半5分にMFセスクのゴールでバルセロナが先制。レアルも後半36分、DFバランのゴールで追いついた。第2戦は2月27日にバルセロナのホームで行われる。

 GKカシージャスが手の骨折で離脱し、DFセルヒオ・ラモス、DFコエントロン、MFディ・マリアが出場停止のレアル。DFペペも負傷離脱中という苦しいチーム事情の中、34歳のDFリカルド・カルバリョと19歳のバランがCBでコンビを組み、今月25日に急きょセビージャから獲得したGKディエゴ・ロペスがゴールを守った。

 試合は0-0の拮抗した展開が続いた。レアルは前半2分、クラシコで6戦連発中のFWクリスティアーノ・ロナウドが直接FKを狙うが、枠を捉えていたシュートはGKピントが弾き出す。一方のバルセロナも前半21分、MFシャビのFKがクロスバーを直撃する好機をつくった。

 前半24分にはレアルの急造守備陣がミスからピンチを招く。カルバリョのGKへのバックパスをセスクがインターセプト。GKをかわしてマイナスに折り返したボールをシャビが狙ったが、必死に戻ったバランがゴールラインぎりぎりでクリアした。レアルは前半35分、PA内右サイドにMFカジェホンが飛び出すが、折り返しはDFダニエウ・アウベスが体を投げ出してカット。両チームの守備陣が最後のところで集中力を保ち、前半は0-0で折り返した。

 後半立ち上がりに試合は動く。バルセロナは後半5分、相手DFのクリアボールをFWメッシがダイレクトでゴール前に蹴り戻すと、これがセスクへの絶妙なラストパスに。オフサイドぎりぎりで抜け出したセスクはGKディエゴ・ロペスとの1対1を制し、冷静に右足で流し込んだ。貴重なアウェーゴールを奪ったバルサ。ホームで負けられないレアルは必死の反撃に出る。

 後半15分、途中出場のMFモドリッチが右サイドに展開し、オーバーラップしてきたDFエッシェンがクロス。逆サイドから走り込んだC・ロナウドが頭で合わせたが、枠を捉え切れず、わずかにゴール左へ外れた。頭を抱え、悔しがるCR7。同21分にはMFケディラのスルーパスに抜け出したMFエジルが右サイドからグラウンダーの鋭いクロスを送るが、DFピケが必死のスライディングでC・ロナウドの目前でカットした。

 バルセロナにも2点目のチャンスはあった。後半25分、ダニエウ・アウベスの折り返しをフリーのセスクが右足ダイレクトで狙ったが、ゴール上に浮く。同28分にはカウンターからFWペドロが抜け出し、ドリブルで独走。PA内でGKとの1対1を迎えたが、右足で浮かしたチップキック気味のシュートはわずかにゴール左へ外れた。

 相手のシュートミスにも救われたレアルは執念で同点に追い付く。後半36分、右CKのセカンドボールを拾ったモドリッチから再びエジルのもとへ。左足で狙い澄まして上げたクロスボールに飛び込んだのがバラン。打点の高いヘディングシュートをゴールに叩き込み、1-1の同点に追いついた。

 この日、守備でも再三の好プレーを見せていたバランが攻撃でも値千金の同点弾。アウェーゴールは許したものの、1-1の同点で試合を終え、カンプノウでの第2戦に望みをつないだ。今季これまでのクラシコはスペインスーパー杯で2試合(1勝1敗)、リーガ・エスパニョーラで1試合(引き分け)。1勝1分1敗の五分の成績で迎えた4戦目も互いに譲らず、“前半”の90分間を終えた。


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