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メッシ欠場のバルサ “代役”セスクがハット含む全5発演出

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 リーガ・エスパニョーラは6日、第30節を行い、首位バルセロナはホームでマジョルカと対戦し、5-0で大勝した。2日の欧州CL・パリSG戦で右太腿裏を痛めたFWリオネル・メッシは欠場。エースの連続ゴールは19試合でストップしたが、メッシに代わってセンターFWを務めたセスク・ファブレガスがハットトリックを達成するなど全5得点に絡む大活躍だった。

 背番号10の“代役”を見事に務めた。4-3-3のセンターFWに入ったセスクの独壇場だった。前半20分、前を向いてドリブルを仕掛けると、FWアレクシス・サンチェスとのワンツーからPA内に進入。ワントラップから冷静に右足で流し込み、先制点を奪った。

 直後の前半22分にはセスクの強烈なシュートをGKが弾き、アレクシス・サンチェスが右足で押し込む追加点。前半37分、再びセスクがアレクシス・サンチェスとのワンツーから自身2得点目を決め、3-0と突き放した。同39分にはセスクからの絶妙な浮き球のパスにアレクシス・サンチェスが抜け出し、前半だけで4ゴールを奪った。

 後半開始早々の1分にはMFアンドレス・イニエスタのスルーパスにセスクが反応。鋭い切り返しでDFをかわし、右足でゴールネットを揺らす。ハットトリック達成となる追加点で5-0とダメを押した。セスクは後半20分、スタンドから大喝采を浴び、お役御免とばかりにベンチへ下がった。

 そのセスクへの声援以上に大きな拍手と歓声で迎えられたのがDFエリック・アビダルだった。後半25分、DFピケと交代でピッチへ。昨年4月に肝腫瘍を再発し、2度の長期離脱と闘病を乗り越えて戻ってきた背番号22。昨年2月26日のアトレティコ・マドリー戦以来、約1年ぶりの公式戦復帰をカンプ・ノウのサポーターがスタンディングオベーションで祝福した。

 交代枠を使い切った後半40分過ぎには、足に違和感を訴えたアレクシス・サンチェスがベンチに下がり、10人で残り時間を戦ったが、試合はそのまま5-0で終了。2試合ぶりの白星を挙げ、2位レアル・マドリーとの勝ち点差13をキープした。

 メッシは10日の欧州CL準々決勝第2戦・パリSG戦も欠場する可能性がある。敵地での第1戦は2-2のドローだったバルサ。エース不在となれば大きな痛手だが、この日のセスクの活躍ぶりはそんな不安を打ち消す圧巻のパフォーマンスとなった。


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