beacon

[FA杯]シティがチェルシーの連覇を阻止! 2年ぶりの決勝に進出

このエントリーをはてなブックマークに追加

 FA杯は14日、準決勝を行い、マンチェスター・シティがチェルシーに2-1で勝利し、2年ぶりの決勝に駒を進めた。5月11日に行われる決勝でマンチェスター・シティは、日本代表FW宮市亮の所属するウィガンと対戦する。

 前半、攻勢に出たマンチェスター・シティはFWセルヒオ・アグエロ、FWカルロス・テベスのアルゼンチン人2トップがシュートを放つが、体を張ったチェルシーの守備に阻まれる。前半35分にはMFヤヤ・トゥレが右から中央のアグエロにパス。アグエロがダイレクトで中央のMFサミル・ナスリにボールを預けると、ナスリは左サイドへパスを出そうとする。これはDFガリー・ケーヒルに引っかかったが、幸運にもボールがナスリの前に転がると、フランス代表MFは落ち着いてシュートを決めてシティが先制した。

 チェルシーも、MFエデン・アザール、MFフアン・マタ、MFオスカルの3シャドーが流動的に動き、チャンスをつくったが、前半38分のマタのシュートは右へ外れて行った。前半の終盤には、シティが追加点のチャンスを得る。同39分にはテベスのシュートがアグエロに当たってしまう。ロスタイムには速攻からMFジェームズ・ミルナーのシュートがGKペトル・チェフに防がれる。こぼれ球にDFビンセント・コンパニが反応したが、シュートを右に外してしまった。

 前半に決定機を生かせなかったシティだが、後半最初のチャンスはモノにした。チェルシーの守備が甘くなったところを、MFガレス・バリーがクロスを入れる。これをアグエロがヘッドで合わせると、ボールは右ポストを叩きゴールに吸い込まれた。

 2点を追う形になったチェルシーは、FWフェルナンド・トーレスを送り出し、FWデンバ・バとの2トップに布陣を変更した。トーレスはピッチに入ると、一気に最終ラインの裏へ走り込んだ。これにシティのDFがつられると、ダビド・ルイスからのロングボールの目測を誤る。ボールの流れた先にいたデンバ・バがDFを背負いながら難しいボレーシュートをゴールに叩き込み、チェルシーが1点差に迫った。

 ここからチェルシーは猛攻に出る。後半24分にはマタがPA内で倒されるが、ノーファウルの判定。同25分には、デンバ・バが決定的なシュートを放ったが、イングランド代表GKジョー・ハートの代わりに起用されたGKコスタル・パンティリモンが好セーブを見せた。同43分にはトーレスがロングボールに反応し、ゴールに迫った。対応したコンパニはユニフォームを引っ張っており、試合後にシティのマンチーニ監督も「あれはファウルだったと思う」と認めた。だが、主審の角度からは見えなかったのか、チェルシーにPKは与えられなかった。

 このまま試合は2-1で終了し、マンチェスター・シティが2年ぶりの決勝に駒を進めている。

TOP