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地元のファンに感謝するスコラーリ 「彼らが決勝に導いてくれた」

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[6.26 コンフェデレーションズ杯準決勝 ブラジル2-1ウルグアイ ベロオリゾンテ]

 死闘だった。ウルグアイの激しいプレッシャーとコンパクトな守備に苦しめられたブラジル。前半15分のPKのピンチにはGKジュリオ・セーザルがビッグセーブを見せ、同41分にFWフレッジのゴールで先制した。ところが、後半3分、DFチアゴ・シウバの軽率なミスから失点。決勝点は試合終了間際の後半41分だった。

 FWネイマールの左CKからファーサイドのMFパウリーニョが強烈なヘディングシュートをゴールに叩き込むと、5万7483人の大観衆で埋め尽くされたスタンドが揺れた。「(優勝した)2002年のW杯以降では、今日が最も興奮した試合だった」。ルイス・フェリペ・スコラーリ監督はそう振り返り、スタジアムに詰めかけた観衆に感謝した。

「選手たちもがんばったが、今日の本当のスターはサポーターだよ。我々が問題を克服することを助けてくれ、彼らが決勝に導いてくれた」

 試合内容は決してよくなかった。前半はウルグアイが狙いどおりに試合を進め、相手の足が止まった後半も決め手を欠いた。「我々のパフォーマンスが良くなかったことは分かっている。まだまだ学ぶ必要があるね。試合の局面によってはもう少し成熟する必要がある」。そう課題を挙げた指揮官は「だけど、このような勝利にまさるものはない」と、自国開催での決勝進出を素直に喜んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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