敵地でフェロー諸島に3-0、グループC首位独走

　10日に行われたワールドカップ(W杯)欧州予選グループC第8節、フェロー諸島対ドイツの一戦は、アウェーのドイツが3-0で勝利している。

　ロイスを体調不良のため欠いたドイツは、その代役としてドラクスラーを起用。前節のオーストリア戦で得点を挙げ代表通算ゴール数を68として、代表の歴代最多得点記録に並んだクローゼも先発に名を連ねている。

　ドイツは序盤からエジルを中心に攻撃を組み立て、チャンスをつくる。20分、ミュラーとのコンビネーションで右サイドを破ったラームのクロスにクローゼが反応して、ポスト直撃のシュートを放つ。

　徐々にフェロー諸島陣地深くに攻め込む時間を増やしていくドイツは、23分に先制に成功する。エジルのCKからボアテングがニアですらし、最後はメルテザッカーが押し込んでリードを奪った。

　先制後もドイツは攻める。29分、左サイドを駆け上がったシュメルツァーのクロスに、クローゼがヘディングを叩く。これは相手GKの正面を突いた。32分にはドラクスラーが強烈なミドルシュートを打ち、フェロー諸島のゴールを襲う。しかし、追加点には至らず前半を終える。

　ドイツは後半、エジルやドラクスラーが果敢にゴールに迫るが、なかなか加点を挙げることができない。しかし、なおも攻め続けるとカウンターから抜け出したミュラーが73分にPKを獲得。このPKをエジルが確実に決め、2点目を奪う。

　ドイツはその後も攻撃の手を緩めず、ラームのパスを受けたミュラーが84分にダメ押しの3点目を奪った。敵地で快勝したドイツは、グループCで2位スウェーデンに勝ち点5差をつけて首位を独走。残り2試合となったW杯欧州予選で本大会出場にまた一歩迫っている。

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