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バルサ、脱税疑惑900万ユーロ支払いも徹底抗戦の構え

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政治的策略であったことを確信

 スペイン『バングアルディア』は、バルセロナがマドリッド全国管区裁判所に告発されたFWネイマール獲得オペレーションにおける脱税額900万ユーロを、財務省に支払う方針であることを報じた。

 全国管区裁判所のフエス・ルス判事は、バルセロナがネイマールとその父親が所有するN&N(ネイマール&ネイマール)社に支払った約4000万ユーロが同選手の給与にあたると告発。ネイマールは4000万ユーロ支払い時にスペイン非居住者だったため、同額の課税分24%にあたる900万ユーロをバルセロナが支払う義務があることを指摘している。

 これを受けたバルセロナは、罰金処分が3600万ユーロにのぼることなどを考慮して、一旦は900万ユーロを支払う方針を固めたようだ。しかしながら同クラブは脱税行為があったことを断固として否定しており、裁判でその900万ユーロを取り戻す意向とされる。

『ムンド・デポルティボ』曰く、バルセロナはこのネイマールの一件について、カタルーニャ全体の活気に打撃を与えることを意図した政治的策略であったことを確信している模様だ。

 同紙は、バルセロナ前会長サンドロ・ロセイ氏がカンプ・ノウをカタルーニャ独立運動コンサートやキャンペーンの会場として貸し出していたことが、スペイン中央政府に不快感を与えていたことを報道。また、ネイマールを奪われたレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、バルセロナのソシオ、ジョルディ・カセス氏の同クラブに対する訴えを後押していたこと、ルス判事がマドリーのソシオであることも強調している。

 バルセロナは今後、全国管区裁判所で取り扱われているこの一件を、バルセロナ高等裁判所に移す意向とされる。これまで国外の事案と捉えられたこの件は全国管区裁判所で取り扱う必要があったが、脱税を指摘された対象がバルセロナとなったために、同クラブのテリトリーで裁判を進められる可能性が生まれたためだ。

 なおバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ新会長は、「ネイマールと同様の獲得オペレーションを今後も行う」意思があることを断言している。


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