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新スパイク「マジスタ」発表のNIKE開発者が日本の次世代選手にメッセージ「圧倒的にクリエイティブなプレースタイルを」

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 ミッドカットの画期的なデザインと最新鋭のテクノロジー、フライニットテクノロジーを初めて導入した革命的なスパイク「マジスタ」を発表したナイキのスポーツパフォーマンスフットウェア担当・フィル・マッカートニー副社長が、次世代の日本人選手へ向けてメッセージを送った。「アスリートがポテンシャルを発揮できるようにすることが、我々にとってインスピレーションの元となっています。サッカーをもっと激しくプレーして、プロの領域に近づくにつれて、試合について、リカバリーについて、栄養について、そしてプロダクトについても意識しなくてはいけなくなると思います。そしてMFなのか、DFなのかとかポジションではなくて、(個々の)プレースタイルが重要。圧倒的にクリエイティブなプレースタイルをこのブーツを履くことでやりやすくなると思います」

 2010年から開発をスタートさせてついに世界へ発信された「マジスタ」。制作グループはアンドレス・イニエスタマリオ・ゲッツェら世界最高峰の攻撃的プレーメーカーたちの意見をフィードバックし、スペースを生みだすことが非常に重要な試合で、創造力に満ちたプレーを行えるようにこのスパイクを設計した。マッカートニー氏は「選手からは3つのことを必ずフォーカスしてほしいと言われました。まずはフィット、これは靴と足のフィット感のことです。そしてタッチ性、足とボールの接触。そしてトラクション、足とピッチのグリップ感。なので我々の目標は非常にシンプルなものでした。3つのエリアを開発できれば選手が試合に集中できることがわかりましたから」

 ナイキ特製のラスト(足型)とナイキ フライニット テクノロジーの採用で「マジスタ」は土踏まず、かかと、前足部にぴったりとフィットし、ミッドカットダイナミックフィット カラーがプレイヤーの足を包み込む。そして一貫したボールタッチとコントロール向上のために、「マジスタ」には凹凸をつけた3D構造のニットのアッパーが採用されている。また足を水や寒さから保護するために、フライニットの上にナイキスキンを重ねる特別な方法を実行し、スキンの厚みは0.1mm未満で紙よりも薄く、ニットに溶け込んで水分がスパイク内に染み込むのを防いでいる。そしてボールをコントロールしながら、止まったり、減速したり、あらゆる方向に動くプレーヤーのために円錐形のスタッドを採用し、全方向への動きだしを向上。また、インソールボードを取り除き、足とグランドとの距離を縮めることで、重心を安定させ、トラクションを高めている。

 ナイキが「フットボールスパイクの歴史を永遠に変える」と表現したニュースパイク「マジスタ」。この一足をまとう若きプレーヤーが、最新鋭の性能とともに新たな才能を開花させるか。

(取材・文 吉田太郎)

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