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クロップ、フライブルク戦に向けて香川の起用を明言

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先発か途中出場かは明かさず

 ドルトムントを率いるユルゲン・クロップ監督は、13日に行われるブンデスリーガ第3節フライブルク戦に向けての会見に臨んだ。チームの負傷者の状況に言及し、MF香川真司の出場を明言している。

 シーズン序盤から苦しい状況が続いているドルトムント。7日に行われたEURO2016予選のドイツ対スコットランド戦で負傷したMFマルコ・ロイスに続き、ヤクブ・ブワシュチコフスキも4週間以上の離脱を強いられることが明らかになった。クロップ監督は11日の会見で次のように話している。

「残念ながら先週に比べて状況は良くなっていない。ご存知のとおりロイスは負傷し、昨日からヤクブ・ブワシュチコフスキも離脱している。ヌリ・シャヒン、マッツ・フンメルスもまだ復帰できない。イルカイ・ギュンドアンは練習に参加しているが、まだ試合に出るには無理がある」

 MFオリバー・キルヒ、FWチ・ドンウォンもまだ復帰を見込めないと説明するクロップ監督だが、状態が不安視されていた数人についてはこう続けた。

「マルセル・シュメルツァーは普通に練習に参加している。チーロ・インモービレは代表から戻ってきた際、少し足を引きずっていた。先ほど彼から連絡を受けたところ、今日の練習には参加できると言っている。ピエール=エメリク・オーバメヤンは昨日、(ガボン)代表でレソトとの試合に出場して状態は大丈夫だが、ここに着くのは明日の昼になってしまう」

「もっと時間があれば良かったと思う。マルコが負傷した。もちろんシンジが加わったが、彼はまだみんなとプレーしたことはない。完璧と言えるような状況からはほど遠い。それでも我々は今後数週間で自分たちのサッカーが安定することを目指さなければいけない」

 先日練習場で香川と楽しそうに話し込んでいた際、何語で話していたかと質問されたクロップ監督は、冗談を交えながらこう答えた。

「日本語だよ。この日のために2年間一生懸命勉強していたんだよ(笑) 本当は英語で話したが、そのとき何について話したかは覚えていない。彼とはここ数日間、たくさん話していたからね。だが、大した内容ではないだろう。我々は彼と一緒に日常を過ごしているんだからね」

「もちろん、彼は最初の1日から特別なプレーを見せたがっているだろう。4、5日一緒にトレーニングができて、彼がクラブを離れたときに持っていた能力を何一つ失っていないことが確認できたよ」

「そこにこの2年分の成長と経験が加わり、英語も話せるようになり、多少のドイツ語もまだ覚えている。今回(の加入)は以前とはまったく違う事情なので、ドイツ語はこれからどんどん上達していくと思うよ。彼は本当にナイスだし、また我々のドレッシングルームにいることはとてもうれしいことだね」

 当初は香川に時間を与える予定だったが、新たに負傷者が出たこともありフライブルク戦での起用を考えているとのことだ。

「色々な状況に応じて判断を下すのが普通だ。シンジを獲得し、ヨナス・ホフマンをマインツへ送り出してから、マルコとヤクブが負傷した。彼らは4~6週間離脱する。彼らが復帰するまで8~10試合が行われる。そうすると、当然シンジの立場も変わってくる。チーロやオーバメヤンがプレーできても、残っているフィールドプレーヤーは15人しかいないからね」

「もちろんU-23の選手も呼ぶことになるだろう。彼らは素晴らしいよ。それでもマッツも、イルカイももう少し時間が必要なんだ。だからシンジにはゆっくりと馴染む時間を与えられる状況ではなくなり、彼は(即戦力として)必要とされることになった」

 慎重に語るクロップ監督だが、香川がすぐにも機能する可能性への期待もうかがわせている。

「我々も落ちついていなければいけないね。だが、土曜日はファンが彼を大いに歓迎するだろう。そのムードが彼に好影響をもたらすということもあり得ると思う。だが、この場で彼が先発するかどうかを明かすつもりはない。出場はすると言えるがね」

 フライブルクについては「プランを持ち、良いサッカーを見せるチームで、ゲーゲンプレッシングにも長けている」と警戒心を示すクロップ監督。昨年はドルトムントのホームで2試合とも大量得点の勝利を挙げた相手だけあって、「土曜日は弱小チームが訪れるとは期待しないでほしい。我々を待っているのはものすごくハードな仕事だ」と気を引き締めている。

 ドイツでも大きく注目される香川。古巣復帰戦ではどのような起用となるのだろうか。

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