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イタリア代表FW、ファン・ハールと出会わなければ、大工かコーヒー店員だった?

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 サウサンプトンに所属するイタリア代表FWグラチアーノ・ペッレの父親がルイス・ファン・ハール現マンチェスター・U監督と出会わなければ、今の“成功”はなかったと明かした。ペッレは今月13日に行われたEURO2016予選のマルタ戦(1-0)で、イタリア代表デビューを果たすと、初ゴールとなる決勝弾を決めている。

 イタリア出身のペッレは、レッツェでキャリアをスタートさせ、セリエAの数クラブを渡り歩いた。そして2007年夏、ルイス・ファン・ハールが率いていたAZへ移籍。5年契約を結び、オランダへ渡った。

 しかし、思うような結果を出すことはできず。批判される日々が続いたが、ファン・ハールは根気強く、ペッレの起用を続けた。その後、ファン・ハールは去り、ペッレもパルマへ移籍。レンタルでサンプドリアやフェイエノールトでプレーすると、2014シーズンにはサウサンプトンへ加入。初のプレミア挑戦を果たしている。

 『ESPN』によると、ペッレの父親であるロベルト・ペッレは「もし彼がファン・ハールと出会っていなかったら、彼は大工になるか、私と一緒に車に乗ってコーヒーを売っていただろう」と話したという。

 ブラジルW杯を戦うイタリア代表には、落選したペッレだが、10月にイタリアA代表へ初招集。すると、代表デビュー戦となった今月13日のマルタ戦では、代表初得点となる決勝弾を挙げ、チームを1-0の勝利に導いた。

「W杯で(イタリア代表に)選ばれず、落胆していたことから立ち直ったあと、彼は自分の夢に気づいた。最終的には、オランダで64ゴールもとっているイタリア人がいるらしいということに皆気づいたようだ」と父親は満足げに語る。

 イタリア代表監督であるアントニオ・コンテとペッレの相性はいいようで、父親は「コンテ監督と一緒にやれていることはいいことだ」と話すと、「グラチアーノはコンテ監督とファン・ハールには共通点があると私に教えてくれたよ」と明かした。


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