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昇格組パダーボルンに脱帽するクロップ

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次節の相手は「闘争心、規律、創造性、テンポをミックスしたもの」

 ドルトムントは、22日に行われるブンデスリーガ第12節で、昇格組のパダーボルンと敵地で対戦する。ユルゲン・クロップ監督は20日の会見で、相手を高く評価しつつ、「勝利を求めている」と意気込みを示した。

 パダーボルンは現在9位と予想を大きく上回り、初の1部で好スタートを切っている。前節ボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦でようやくリーグ戦5連敗の泥沼状態から一歩踏み出したドルトムントとは対照的だ。クロップ監督は、その相手をリスペクトしている様子をうかがわせている。

「パダーボルンは、予算が少なくても、明確なアイディアと優秀な責任者たちがいれば、ファンタスティックな仕事を成し遂げられることを示してきた。彼らのプレーは、闘争心、規律、創造性、テンポをミックスしたものだ。本当にうまくやっている。シーズンが始まった頃にも言ったが、パダーボルンに対しては脱帽するのみだよ」

 パダーボルンは今年夏、ドルトムントからFWマルビン・ドゥクシュをレンタル獲得した。そのほかにも、GKルーカス・クルーゼ、DFウヴェ・ヒュネマイアー、FWマヒル・サルクなど、キャリアの一部をドルトムントで過ごした選手たちがパダーボルンに所属している。

 クロップ監督とのコンタクトがあるのは、MFマリオ・ブランチッチのようだ。指揮官の古巣、マインツの下部組織出身の同選手は、ドルトムントのU-23チームを経て2012年夏にパダーボルンに加入した。

「彼のことは、彼が16歳だったときから知っているからね。私は彼にとって、初めてのプロ監督なんだ。今までマインツのユースが送り出した中では、彼が最大のタレントだよ。身体の成長も影響し、伸び悩んでいた時期もあったが、ドルトムントのU-23チームでは素晴らしかった。そしてパダーボルンが彼を獲得するという賢い補強をしたんだ」

「だが、対戦するにあたっては普段と同じように臨む。この試合の難しさは分かっているが、チャンスも意識している。試合は楽しみだし、みんなとの再会も楽しみだ。それでも勝利を求めている」

 一方、ドルトムントの負傷者状況についても触れた。MFマルコ・ロイスは18日に行われた練習試合で45分間出場。同選手の状態について指揮官は「特に痛みはないようだ」とコメントし、出場は「問題がなさそうだ」と、起用を示唆している。

 MFヌリ・シャヒン、ヤクブ・ブワシュチコフスキ、オリバー・キルヒについては「まだマルコほどの状態ではない。まだ様子を見ることになるし、できればもう少し時間を与えるのが理想的」と説明。「最近の試合で起用してきた選手たちが安定したプレーを見せている」とも語り、3人の復帰は急がせない考えのようだ。

 風邪を引いていたFWピエール・エメリク・オーバメヤンは、数日間練習を欠場していた。19日にはランニングを再開し、「今日の練習には参加できると思う。風邪が彼にどれほどのダメージを与えたかが分かるのはそのときだ」と話している。

 なお、DFマッツ・フンメルスと前節で累積5枚目のイエローカードのソクラティス・パパスタソプロスはまだ復帰できず。クロップ監督は、26日に行われるチャンピオンズリーグ・アーセナル戦に向けてフンメルスが「オプションになることを願っているところだ」と述べた。

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