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アトレティコ&デポルファンの衝突、重体男性が死亡

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200人のファンが衝突

 30日のリーガ・エスパニョーラ第13節、ビセンテ・カルデロンでのアトレティコ・マドリーデポルティボを前に両チームのファンが衝突し、重体となっていたデポルファンのフランシスコ・ロメロ・タボアダさん(43)が死亡した。

 タボアダさんは、カルデロンのそばを流れるマンサナレス川に落ちて心停止状態に。その後病院に搬送されたが、現地時間30日14時に息を引き取った。この衝突ではダボアダさんのほか、合計で11人の負傷者が出ている。頭部の打撲傷3人、軽度の打撲傷3人、顔面外傷1人、刃物で傷を負った者が3人おり、また現場に駆け付けた警察官の1人が指を骨折した。

 200人にも上るファンの衝突は、同日9時頃(試合開始は12時)に発生。デポルファンを乗せた数台のバスがマンサナレス川付近に到着した際に、同チームのウルトラス“リアソール・ブルース”とカルデロンの北スタンドに陣取るウルトラス“フレンテ・アトレティコ”が殴り合いの喧嘩を始めた。

 スペイン『EFE通信』によれば現在までに24人が逮捕され、その中にはラージョの“ブカネロス”、アルコルコンの“アルコル・フーリガン”と、アトレティコ同様にマドリッドに拠を構える2クラブのウルトラスのメンバーも存在しているという。“フレンテ”は極右、“リアソール・ブルース”は極左集団だが、“ブカネロス”、“アルコル・フーリガン”ともにイデオロギーを通わせるデポルのウルトラスに加勢していた模様。一方“フレンテ”は、今年2月に“リアソール・ブルース”と問題を起こした、スポルティング・ヒホンの“ウルトラス・ボーイズ”の協力を受けていたとされる。

 なお2-0でアトレティコの勝利に終わったこの試合では、デポルファンが「人殺し」とコールし、“フレンテ”がブーイングで対抗する場面があった。


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