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インテル時代を語るモウリーニョ、「バロテッリはミーティングを欠席してF1観戦へ行った」

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 チェルシーで指揮を執るジョゼ・モウリーニョ監督が『BTスポーツ』のインタビューへ応じ、インテル時代を語った。その内容を英紙『デイリーメール』が報じている。

 モウリーニョが語ったのは、FWマリオ・バロテッリ(リバプール)とのエピソード。同監督は2008年から2010年までインテルで指揮を執り、バロテッリを指導していた。

「私たちはおもしろい問題を抱えていたんだ。ミーティングをするために午後2時に私のオフィスへマリオを呼び出していた。でも、彼に電話してみると、フォーミュラ1の予選を観に行っていたんだ。日曜の本戦へ向けて行われた土曜の予選を観戦しにね」

「彼は後日、『あなたのオフィスでのミーティングはいつでもできるけど、イタリアでフォーミュラ1を観るチャンスは年に1回だけだ』と言っていたんだよ。もう笑うしかなかったね」

 モウリーニョは以前もインタビューでバロテッリついて、語っている。当時は「私とマリオが過ごしたインテルでの2年間で200ページもの本を書くことができるよ」と話すと、「でもそれはドラマではなく、コメディーになるね」と笑っていた。

 またモウリーニョのなかで印象に残っているのは、2009-10シーズンの欧州CL・グループリーグのルビン・カザン戦だという。当時はFW陣へ故障者が続出し、FWディエゴ・ミリートやFWサミュエル・エトーが不在。しかし、先発したバロテッリは、早くも前半42分に警告を受けてしまった。

 そのため、モウリーニョは「ハーフタイムのドレッシングルームで、15分間のうちの14分も彼に語り続けたんだ。『マリオ。我々はベンチにストライカーがいない。君を交代させることはできないんだ。誰にも触らずにボールにだけ触れ。誰かに挑発されたり、審判が過ちを犯した場合も反応してはダメだ』。そうやって彼に言ったんだよ。で、46分。レッドカード。ははは(笑)」

 いくつものビッグクラブで指揮を執り、多くの選手を指導してきたモウリーニョ。そんな“スペシャル・ワン”にとっても、バロテッリのような“悪童”は忘れることのできない唯一無二の存在のようだ。


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