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ミラン、独自の新スタジアム計画を明かす 市中心部に収容5万人弱

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 バルバラ・ベルルスコーニCEOが強く望む独自の新スタジアム建設に向け、ミランが一歩前進した。31日、クラブの公式ウェブサイトで、独自スタジアム建設計画の概要を発表している。

 ミランが明らかにしたのは、現在のクラブオフィス「カーザ・ミラン」があるポルテッロ地区に、収容人数4万8000人のスタジアムをつくる計画だ。ホテル、スポーツ学校、レストラン、子供向けの遊び場などを備え、緑を豊かにし、若いアーティストのための開放スペースなども用意するという。

 プロジェクトチームはミラノ工科大学建築学部の協力をあおぎ、試合日だけではなく、一週間を通じて稼働できる都市型スタジアムの建設を目指している。そのために、世界中の70以上のスタジアムを研究してきたとのことだ。その多くはサッカー以外のスタジアムという。

 ミランのパートナーとなるのは、世界的なエンジニア企業の「Arup」。バイエルン・ミュンヘンのスタジアムや北京五輪のスタジアムを手がけている。

 ミランが目指すのは、ミラノ市中心部の都市型スタジアム。そのため、周辺への影響にも配慮し、地下10メートルまで活用することで、高さを30メートルまでに抑えるという(現本拠地サン・シーロは60メートル)。また、新型技術を用いて騒音への対策も施されるとのことだ。さらに、建物の上部には緑が置かれ、年間を通じて市民の憩いの場にもなるようにするという。

 また、イングランド型の現代的なスタジアムを目指し、新駅開通予定の地下鉄など、公共交通機関によるアクセスが楽なスタジアムにするという。同じくイングランドをモデルに、スタジアム入場までのゲートを減らし、スタンドとピッチとの間の障壁も減らすとのこと。ただし、スタジアム内外でのサポーターの不適切行為に対しては容赦しないともつけ加えている。

 ミランによると、すでに多くの企業がこのプロジェクトに関心を示しているとのこと。また、このプロジェクトによって1000の仕事が生まれるとしている。

 ただし、ミランは都市型スタジアムとしてポルテッロ地区に最も興味を寄せているとしつつ、ほかの地区になる可能性も排除はしないとしている。だがいずれにしても、2018-19シーズンのオープンを目指すと強調した。一方で、現在のサン・シーロの改修にも努力を続けるとしている。

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