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ブラッター、カタールの帰化政策に苦言 「2022年W杯に向けた強化は大きな挑戦だが…」

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 FIFAのゼップ・ブラッター会長は、2022年ワールドカップ(W杯)開催国であるカタールに対し、他国出身の選手を帰化させることで代表チームを強化する手法に安易に頼るべきではないと警告している。

 中東の小国であり、競技人口に限りのあるカタールは、サッカーに限らず各スポーツで選手の帰化による代表チーム強化を行ってきた。今年のアジアカップに出場した代表チームにも多くの帰化選手が含まれていたほか、Jリーグでも活躍したブラジル出身のFWエメルソンが同国代表でプレーした例もある。

 これまでW杯本大会の出場経験がなく、アジアカップでも3戦全敗でのグループステージ敗退に終わったカタール。自国開催のW杯に向けて急速な強化が必要とされるが、ブラッター会長はFIFA公式マガジンで同国の強化方針について次のように述べた。

「人口220万人の国が、2022年までに競争力のある代表チームを作り上げるというのは大きな挑戦だ。だが、それは安易に選手を帰化させることによって成し遂げられるものではない」

 1月から開催され、開催国であるカタールが準優勝を飾った2015年ハンドボール世界選手権でも多くの帰化選手がメンバーに名を連ねていた。ブラッター会長はそのチームを引き合いに出し苦言を呈している。

「代表チームの精神に反するものだった。スポーツが社会の橋渡しをし、文化交流を促進することはいくら強調してもし足りないほどだ。だが、今年の男子ハンドボール世界選手権カタール大会で起こったことは、この概念を不条理な程度にまで拡大したものだった」
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