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ローマ、ナポリとの大一番でホーム4か月ぶりの白星 連勝で2位を維持

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 4日に行われたセリエA第29節、ローマナポリの一戦は、1-0でホームのローマが勝利を収めた。

 前節チェゼーナ戦でリーグ戦6試合ぶりの勝利を手にしたローマは、バルザレッティが1年5か月ぶりにベンチ入りというグッドニュースがあったものの、インターナショナルウィークで主力のジェルビーニョが負傷。トッティも間に合わず、依然として不安な陣容となった。

 一方のナポリは、リーグ戦ここ4試合勝利なしと、こちらも難しい状況に直面している。イグアインの下にカジェホン、メルテンス、デ・グズマンという並びになり、ハムシクはベンチスタートだった。

 立ち上がりからボールを持ったのはローマだったが、どちらもチャンスには至らない。11分に警告を受けたデ・ロッシが17分にはハンドのファウルをとられ、ナポリが2枚目を要求するシーンがあったが、退場者は出なかった。

 ローマは20分に好機を得る。ペナルティーエリア左手前、ゴールまで約30メートルの位置からFKのチャンスを迎えると、ピャニッチがゴール前へ。飛び出した味方がわずかに届かなかったボールが、そのままゴールの方向に飛んでいく。だが、わずかに枠の右に外れた。

 それでも、ローマは流れを引き寄せ、25分に先制点を奪う。イトゥルベがドリブルで仕掛けて中央に相手を引きつけると、ペナルティーエリア手前で右前方へパス。フリーのフロレンツィが深い位置から折り返すと、ぽっかりと空いたゴール前のスペースにピャニッチが登場。グラウンダーのクロスにしっかりと当てて、リードを奪った。

 ナポリはメルテンスの個人技などで同点ゴールを目指す。だが、ナポリが前に出た分、ローマはスペースを狙いやすくなり、試合は活性化した。

 38分、ナポリが決定機。左サイドのハーフウェーライン手前でパスを受けたイグアインが、右前方に大きなパスを送ると、カジェホンが抜け出してペナルティーエリア内へ。深い切り返しでデ・ロッシを外し、後ろへパスを送る。ここにデ・グズマンが走ってきて右足で狙ったが、マノラスにブロックされた。

 ピンチの後にチャンスにあり。ローマは39分、ピャニッチのスルーパスでリャイッチが左サイドのスペースに抜け出すと、サイドからえぐって右足でシュートを放った。だが、枠をとらえることはできず、リードを広げることができない。

 前半終盤から押し気味だったナポリは、ビハインドを背負ったまま迎えた後半も同点弾を目指す。メルテンスやデ・グズマンを中心に細かくパスをつないで崩し、53分、57分とメルテンスがペナルティーエリア内に侵入。だが、シュートやクロスはデ・サンクティスに阻まれる。

 ベニテス監督は62分、カジェホンに代えてガッビアディーニを投入。すると5分後、デ・グズマンのクロスにそのガッビアディーニが左足のボレーで合わせ、決定機となる。だが、ここもローマ守護神にセーブされ、ナポリは追いつくことができない。

 ベニテス監督は77分にイグアインを断念。サパタと交代させる。直後には再びガッビアディーニが良い形でシュートにたどり着くが、ペナルティーアークからの左足の一発はデ・サンクティスの正面へ。指揮官は81分、最後の交代枠で、5カ月ぶりの復帰となるインシーニェを投入した。

 87分の決定機をイトゥルベが決められず、勝負をつけることができなかったローマだが、そのまま逃げ切りに成功。本拠地オリンピコでのリーグ戦で、昨年11月30日以来となる約4か月ぶりの白星を手にし、2位をキープした。

 一方のナポリはチャンピオンズリーグ出場権争いで手痛い黒星。2位ローマとは勝ち点9差となり、3位ラツィオにも同8差とされる可能性がある。

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