プレミアリーグやセリエAで指揮を執ってきたアル・アラビのジャンフランコ・ゾラ監督には、一人の意中の選手がいる。獲得すれば「世界一幸せな男になれる」と語る、その選手とは?

　チェルシーのレジェンドであるゾラは、現役引退後にウェスト・ハムや現役生活の最後を過ごしたカリアリで監督を務めてきた。今月14日にはカタールリーグのアル・アラビの監督に就任した。

　イタリアやイングランドからのオファーを受けながらアル・アラビと2年契約を結んだゾラ監督には、迎えたい新戦力がいる。おそらく、世界中の監督が望む選手だ。

「もし、クラブがリオネル・メッシを獲得してくれるというなら、真っ先にお願いするね。実現したら、私は世界で一番幸せな男になる」と、『ドーハ・スタジアム・プラス』の取材に答えている。

　近年では、シャビが中東への移籍を選んだ。これまでもジョゼップ・グアルディオラ、フランク・デ・ブール、ガブリエル・バティストゥータら、多くの名選手たちがキャリアの最後にカタールやUAEに活躍の場を求めた。

　ゾラ監督は、彼のクラブのオーナーが、メッシのような破壊力のある選手を加えてくれることを期待していると話しつつも、それが簡単ではないことも認識している。メッシのような強力な外国籍選手を獲得することが、チームを勝たせる上での近道だと認めるが、最も重要な仕事は、外国籍選手に頼るチームをつくることではないとも自覚している。

「私にとって一番の挑戦は、ここの選手たちのレベルを高めることだ。長い期間で見れば、それがチームに多くの主要タイトルをもたらすための鍵となるからね」

「外国籍選手がチームを助けられるのは、限られた期間だけ。私のスタッフは、選手たちの才能に磨きをかけることができる。我々は大きな違いを生み出せると思っているよ」