マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、レアル・マドリーへの移籍が注目されるGKダビド・デ・ヘアについて、マドリーから価値に見合ったオファーが届いていないと語った。

　夏を通じてマドリーへの移籍が騒がれているデ・ヘアについて、ファン・ハール監督は8日のトッテナムとのプレミアリーグ開幕戦で起用しないことを明かしている。

　ユナイテッドの評価額にマドリーのオファーが合っているか問われると、ファン・ハール監督は次のように述べている。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

「ノーだ。そう思わない。我々はお金を求めており、彼らは支払わなければいけない。近年、ユナイテッドは選手たちの獲得に大金を払い、自分たちの選手たち(の放出時には)多くを受け取ってこなかった」

「デ・ヘアはこの3年のウチの最高の守護神だ。この2年はファンからチームの年間最優秀選手にも選ばれている。監督が彼の退団を望むと思うかい?　私は思わない。選手がまだこの状況をマネジメントしなければいけないんだ」

　ファン・ハール監督は、デ・ヘアが本来の状態にないと述べている。

「我々は練習や試合で彼を見てきたが、彼は昨年のダビド・デ・ヘアではない。彼はベストを尽くそうとしている。だが、難しい状況だ。我々はこれから初戦に臨む。私は選手たちに試合だけに集中してほしいんだ。彼はそれができない」

　さらに、ファン・ハール監督はデ・ヘアの一件でユナイテッドが「犠牲者」だと述べ、移籍市場の時期を変更すべきと主張した。

「私は犠牲者だ。仲間の選手たちも犠牲者だ。クラブは犠牲者だ。だからこそ、移籍の時期を変えなければいけないんだよ。もっと早くが良いだろう。ただ、私には分からない。様子を見なければいけないね」

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