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チェルシー女医退団で変化を求めるドクター 選手とは「患者と医者の関係」

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 チェルシーで起こったジョゼ・モウリーニョ監督とエバ・カルネイロ医師の衝突は、試合中の医療行為について考える機会になった。プレミアリーグ・ドクターズ・グループは、医療と試合展開は関係ないと強調し、カルネイロの行動を支持している。

 カルネイロは8月のスウォンジー戦でモウリーニョ監督と衝突した。試合の流れを読まず、MFエデン・アザールの治療でピッチに入ったことでチームが一時的に9人となったため、指揮官を激怒させていた。それ以降、カルネイロはベンチから外れている。

 カルネイロはその後、クラブの復帰要請を断って退団を決意した。さらに法的措置をとるとも伝えられている。

 この一件でチームドクターのあり方が議論になったが、プレミアリーグ・ドクターズ・グループは医師としての活動を最優先させることを確認している。

 プレミアリーグ・ドクターズ・グループの代表者でウェスト・ブロムウィッチのマーク・ギレット医師が次のように語った。イギリス『テレグラフ』などが伝えている。

「エバ・カルネイロ医師がチェルシーのファーストチームのドクターを辞職したという知らせを受けた。プレミアリーグ・ドクターズ・グループは非常に悲しく思っている。彼女はプロとして高い水準を示し続けた」

「この件で、我々はプレミアリーグのドクターと選手の間にある医師と患者の関係性を明確にする必要がある。プレミアリーグ・ドクターズ・グループはプレミアリーグの利害関係者に、改めて試合の状況に関係なく、最大限の処置を行うことを強調する」

 イングランドサッカー協会(FA)は、モウリーニョ監督のカルネイロに対する発言が性差別にあたる可能性があるとして調査している。

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