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約27億円移籍のミランMFベルトラッチ、元監督たちは高く評価

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 今季、鳴り物入りでミランに加入したMFアンドレア・ベルトラッチだが、ここまではまだその力を発揮しきれていない。だが、かつての指揮官たちは、ベルトラッチを評価している。

 2000万ユーロ(約27億円)という大金で加わったベルトラッチだけに、ミラニスタは大きな期待を寄せていた。だが、開幕からの2試合でパフォーマンスを批判され、イタリア代表合流時に負傷で戦列を離脱するなど、ベルトラッチの序盤戦は厳しいものとなった。

 古巣との対戦となったセリエA前節ジェノア戦でも、ベルトラッチは前半苦戦を余儀なくされた。だが、後半は存在感を見せている。

 インサイドハーフで起用されているベルトラッチだが、トップ下もこなせるため、シニシャ・ミハイロビッチ監督が同選手をトップ下で起用する可能性を検討中と報じている。ただ、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、次節ナポリ戦でもベルトラッチがインサイドハーフを務め、MFジャコモ・ボナベントゥーラがトップ下に入ると伝えている。

 そのベルトラッチについて、レッチェで彼を指導したセルセ・コズミ氏は、次のように述べている。『ガゼッタ』が伝えた。

「レッチェ時代はよく負傷していたが、クオリティーは明らかだった。彼には技術的にも戦術的にも素晴らしいクオリティーがある。ミランではまだ慣れる必要があるが、インサイドハーフをうまくこなせるだろう。彼には走りと飛び出しのタイミングがある。ただ、トップ下としてのパスもあるよ。前の位置でもプレーできるだろう。ただ、理想のポジションではない」

 一方、ジェノアで指導したルイジ・デルネーリ氏は、こう評している。

「彼はピルロのようにやれる選手だ。ダイヤモンド型の中盤なら、ディフェンスラインの前に置く。2トップのトップ下ではないかな。彼の良さは前を見るプレーにあり、ゴールを背にボールをコントロールしなければいけなかったら、より苦しむだろう。ミランというプレッシャーに立ち向かうのは簡単なことじゃない。適応の問題は普通のことだ」

 ベルトラッチをジェノアで大きく飛躍させたジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は次のように語った。

「私は中盤4枚のセンターで彼を使いたい。プレーの中心でね。彼はもともとトップ下だったが、戦術的に大きく進化した。守備を向上させたんだ。いずれにしてもユーティリティー性があり、なんでもできる選手だよ」

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