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低迷するブラジルの現状を嘆くペレ氏 「情熱は失っていないが…」

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 元ブラジル代表のペレ氏が、母国の代表チームの現状を嘆いた。不本意な結果が続いているのは、時代の変化による環境の違いが大きいと考えているようだ。

 ブラジルは8日に行われたロシア・ワールドカップ南米予選第1節で、チリにアウェーで0-2と敗れた。今年のコパ・アメリカは準々決勝敗退、地元開催だった昨年のワールドカップでも4位に終わるなど、国民の期待に応えられない状況が続いているが、これについてペレ氏が持論を述べた。

「ブラジルはフットボールへの情熱を失ってはいない。ブラジルには現在も素晴らしい選手たちがいる。だが残念なことに、チームとして準備する時間がないんだ。個々の選手たちの質は重要だが、チーム全体で良いプレーを見せなければならない。個々の選手が素晴らしくても、チームは大きな問題を抱えているんだ」

「私たちの時代は、選手はクラブが管理していた。しかし現代の選手たちは代理人によって管理されている。ピッチ外に多くの問題があるんだ」

 ペレ氏は、現在のブラジル代表のキャプテンであるネイマールについては、次のように語っている。

「ネイマールがブラジルにタイトルをもたらしてくれることを願っているよ。彼は私がプレーしたクラブ、サントスの出身だからね。私の息子のエジーニョが、ネイマールを指導したスタッフの1人であることを誇りに思うよ。彼には素晴らしい未来が待っている。間違いなく、現代のベストプレーヤーの1人だ」

 そのネイマールは予選第1節に続き、第2節も出場停止となっている。ブラジルは13日にベネズエラとホームで対戦するが、黒星スタートから巻き返すことはできるだろうか。
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