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リバプールが逆転勝利でクロップ体制でプレミア初白星…モウリーニョ解任は秒読みか

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[10.31 プレミアリーグ第11節 チェルシー1-3リバプール]

 プレミアリーグは31日、第11節を各地で行い、チェルシーはホームでリバプールと対戦。開始早々にチェルシーが先制するもリバプールが後半に逆転に成功し、3-1で勝利した。リバプールは、これでユルゲン・クロップ監督就任後、リーグ戦で初勝利となった。

 今季すでに5敗を喫し、この試合で敗れればジョゼ・モウリーニョ監督解任との報道もあったチェルシー。スタメンには、27日のキャピタル・ワン杯4回戦シェフィールド・ウェンズデー戦で肋骨を痛めたFWジエゴ・コスタが前線に入り、2列目にMFオスカル、中盤の底にはMFジョン・オビ・ミケルを起用した。

 対するリバプールは、28日のキャピタル・ワン杯4回戦ボーンマス戦でクロップ監督体制で初勝利を挙げ、この試合でリーグ戦初勝利を目指す。クロップ監督はこれまで前線でFWディボック・オリジを起用してきたが、オリジに代えてFWロベルト・フィルミーノを先発出場させている。

 注目度の高い一戦となったが、試合は開始4分に動いた。チェルシーは、左サイドでD・コスタを追い越していったDFセサル・アスピリクエタがヒールパスを受けてクロス。これをゴール前に走り込んだMFラミレスがヘッドで合わせて、先制点。29日に契約を延長したばかりのラミレスが起用に応えた。

 リバプールが反撃出る。前半19分、MFルーカス・レイバのミドルが相手DFに当たってこぼれたボールをMFアダム・ララーナがPA左から左足を振り抜く。同26分には、MFジェームズ・ミルナーの低いクロスにDFガリー・ケーヒルと競り合いながらララナが左足で合わせる。どちらもGKアスミール・ベゴビッチにキャッチされてしまった。

 攻撃の手を緩めないリバプールは前半37分、ミルナーの右クロスからレイバのヘッドはGKベゴビッチの正面。それでも前半アディショナルタイム3分、左右にチェルシーを揺さぶり、右からミルナー、フィルミーノとつないで左PA手前でパスを受けたMFコウチーニョがラミレスを華麗に交わして左足シュート。これが左サイドネットに突き刺さり、前半終了間際に1-1と同点に追いついた。

 前半はシュート1本に終わったチェルシー。後半14分にMFエデン・アザールに代えてFWケネディを投入。直後の後半15分に左サイドを抜け出したケネディがPA左から右足シュートもゴール右へ外れる。一方のリバプールも同18分にミルナーに代えてFWクリスティアン・ベンテケを入れ、前線に起点を作った。

 リバプールは後半26分、センターサークル付近でオスカルにボールを奪われ、そのままロングシュート。GKシモン・ミニョレは前に出ていたが、懸命に戻って弾き出す。ピンチを逃れると、同29分に逆転に成功する。DFラインからのロングフィードを右サイドのベンテケがヘッドで中央に落として、コウチーニョがシュートフェイントでボールを持ち直して右足を振り抜く。これがDFジョン・テリーのお腹に当たってコースが変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。

 さらにリバプールは後半35分、カウンターから右でパスを受けたMFジョードン・アイブが中央に切れ込んでシュート。相手DFに当たってコースが変わったが、枠を捉え切れない。それでも同38分、アイブが右から折り返したボールをララナがスルーし、ベンテケが落ち着いてゴールに流し込み、3-1で勝利。リバプールは4試合ぶりの白星となった。

 一方でチェルシーは連敗を喫し、これで今季6敗目。モウリーニョ監督の解任報道もさらに過熱することは間違いないと思われる。

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