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リバプールDFモレノ、クロップの練習は“つまらない”が「結果に結びついている」

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 リバプールに所属するDFアルベルト・モレノユルゲン・クロップ監督就任後のチームについて語った。スペインのラジオ『カデナ・コペ』で語った内容を英『リバプール・エコー』が伝えた。

 リバプールは10月4日に成績不振により、12年から監督を務めていたブレンダン・ロジャース前監督を解任。10月8日にクロップ監督が正式に就任した。クロップ体制となってからのリバプールは、リーグ戦ではわずか1敗。3勝2分1敗と好調ぶりをみせている。

 モレノは「今の僕らはプレミアリーグのタイトル争いに加わることができるようになったと思う」と胸を張り、「調子はとても良いし、ライバルのチームは勝ち点を落としていっている。僕らがタイトルを獲得することもあり得る」と言い切った。

 現在のリバプールは勝ち点23の6位。首位のマンチェスター・シティとは勝ち点6差が開いている状況だ。「100%自分たちがタイトルを獲れるとは保証できないけど、優勝争いには加われるはずだ」とスペイン人DFは言う。

 クロップ監督のトレーニングについて話したモレノは、「監督のトレーニングは、すべて戦術に関することなんだ。いかにチームがピッチ上で正しいポジションにつけるかを徹底し、いつどうやってプレスをかけるかを学ぶ」と説明。

「彼は試合形式のトレーニングはほとんどしない。本当に戦術に関することしかやらないんだよ。それが彼のスタイルで、自分たちはそういうことを練習でやっている。イングランドでは多くの試合がある。だから1回1回のトレーニング時間はどうしても短くなってしまう。だけどクロップ監督はその時間を大事にしているんだ」

「本当のことを言ってしまえば、彼のトレーニングは選手にとって少しばかりつまらないものではある。だけどそれが結果に結びついているんだよ」と赤裸々に話した。

「監督は明瞭なアイディアを持ってリバプールにやってきた。彼は僕らに、『自分のアイディアに従ってほしい。それで負けたら私の責任だ』と言ってくれた。そしてその姿勢を変えることはしないんだ」

「努力は報われてきている。おそらくドルトムントでも同じようにやって、それで結果を出したんだろう。監督の考えは整理されていて素晴らしい。彼の言うことに従うことがベストなんだ」

「僕は彼のアグレッシブなスタイルが好きなんだ。自分のスタイルに合うんだよ。プレスをかけてボールを奪い、素早く11人でカウンターに移る。僕はこのスタイルを愛している」

 開幕から第5節までは途中出場が続いていたモレノだが、第6節以降は全試合で先発している。「(ロジャース監督時代の)ロッカールームで、僕らはチームがうまくいっていないなと感じていた。何かが抜け落ちていたんだ」と振り返ったDFは「ブレンダン(ロジャース監督)のことを責めるようなことは僕らもしなかった。だけど何かが期待通りにいかなかったんだ。良い選手もいるし、若い選手もいて良いクラブなんだけど、何か歯車が狂っていた」と話す。

「ただ、ロッカールームでブレンダンに関する悪いことは何も言えなかった。だって彼は2年前、リバプールを2位に導いてくれた素晴らしい監督だったのだから」

「クラブ側が彼を解任することを決め、今クロップという別の素晴らしい監督のもとでプレーしている。ここ10試合で、まだ僕らは1回しか負けていない。変化を実感しているよ。ブレンダンの時代は、自分のプレーに自信を持てずプレーしている選手もちらほらいたからね」

「クロップがやってきてから、僕らにはエネルギーや勝利への渇望、チーム意識が芽生えてきた。彼がチームを大きく変えたんだ。今は全ての選手が100%チームにフィットしていて、自信を持てている。だからこそ結果に結びついているんだ」

「僕らはよく走る。皆がプレーをしたいと望んでおり、たくさんのチャンスを作り出し、試合を支配している。僕らは正しい方角へ向かっているよ」

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